徹夜が劇的に減った2010年
春の新車立上げ案件 以外は徹夜もほとんど無く、キツくなかった。まぁ2009年までがやや異常だったかもしれない。
2009年との条件の違いを振り返ってみると
-
- 飛行機屋案件から(ほぼ)外れた
- お菓子屋案件が進まず製作までやらなかった
- 先輩や部長との絡みが少なかった(一人でやるようになった)
- 車案件がメインジョブになった
- “先輩のアシスタント(2009)” → “営業から指名で依頼される(2010)”
といった点が大きいか?
10月で3年間が終わり4年目に入ったのだが、この3年間の間に悔しい思いをした材料が良い肥やしとなり、営業と(生産的な)喧嘩が出来るようになったので、無駄な事をやらずに済んだのは非常に大きいと思う。
クライアントのレベル
ネガティブであるが、”ウチの看板でお付き合い出来るクライアントのレベルが見えた” というのも大きい。車案件は兄貴分会社とチームを組んでいるので、電通とちゃんと喧嘩出来た面もあったが、ウチだけの看板では 電通が相手にしていないクライアント・案件にしがみつくしかないという現実が把握出来たw
※ウチの看板だけで真っ当に戦ってる案件もあるハズだが、正直少ない様に感じている。
言語と意思決定を一致して頂きたい!!!
ウチの貧乏性が招いている結果でもあるが、広告主の体質によるものもある。
- 「APPLEの様な企業になりたい。面白い企画を待ってます!」
というオリエンなのに、前年と変わらない国民的芸能人をアイコンにして「おいしぃ~~!!」と言わせるCM打つだけで終わってる広告主とか、そんなんばっかだw
作業としてはセオリーなので、“裏切りの無い普通の広告が打ちたい” と言ってくれれば、お互いに楽なのに・・・と思う。パンツ脱がせたらチンコ付いてた的な裏切られ感である。・・・もしくは透明の袋の福袋を買うような心境だ。
上記の理由から担当者の性格や企業体質をチェックする機会が増えた。(あえて確認しない場合もある)まぁおそらく永遠のテーマなんだろうが、特にこの2年で実際に生活に変化がある程に時代が変わってきているだけに、企業は僕程度のレベルの人間に見透かされないようにw 担当者のリテラシー向上は必要だと思う。今後は “お客だから絶対正しい” のスタンスではライバル企業との格差が広がる だろう。金で処理できない事が増える気がしている。
業界トップリテラシーの担当者
その点車会社の担当者は、業界でもトップレベルのリテラシーで(代理店入れずに1人で頭から尻まで完結出来てしまう上に、広告賞なんかも取ってしまう人)まともに対等出来る人間は業界でも少ないらしい。そんな人を相手に出来るポジションに居れる自分はかな~~~りラッキーと言える。
残念ながら新車立上げ以外、提案しても実施に至っていないのだがw 車案件で作った企画を元に他案件に流用する等、”ストック出来る” 機会になっている。
ウチの担当営業(弟分)も負けないように非常に勉強しており、自分よりもクリアに整理出来る領域もある。正直結構助けられてるw ただの窓口営業ではなく “意思があった上でアカウントデザイン” している営業だと感じる。この二人との関係は非常に良い刺激であり前向きに取り組める大きな要因だった。
やる気があっても無礼ではコトは進まない
反面、お菓子屋案件では担当者に意思が無い上に提案を無かった事にさせられるので、「提案してもどうせ決まらないじゃん」のひと言で営業の相談をことごとく打ち砕いたw
また10月から始まった来期の提案準備においては営業が無駄にAR施策をやりたいという意向が強く、
- 「全国展開のお菓子で都心のビジネスマンが中心のスマートフォンで楽しめるARをやる理由が無さ過ぎる」
と大反対したのだが、クリエイティブのCM案との連動の為、どうしてもAR施策を提案したいという申し出があった。
しかし最終的に 営業とクリエイティブで整理した企画書はARの必然性が全くない ものであった。案の定AR案は得意先も決めなかった。この案件のCM案はいつも非常に面白くクリエイティブに対してリスペクトしていたのだが、この一件で正直幻滅した。
クリエイティブ部は “CM・グラフィック製作部” に改名した方が正しい と感じたし、CMプランニングやグラフィックを作れる 製作会社は葵や太陽企画を筆頭にいっぱいあるので代理店内にある機能でもない と思った。(ま、それ言ったら営業とメディアプランニング以外は全部外注出来るが・・・)
代理店営業としてはクリエイティブと心中するのは得意先によっては全然良い事だと思う。ある意味それが既存の代理店の仕事である。・・・なので 中途半端に僕を巻き込まないで頂きたい と思い、正直仕事を選ぶようになった。
売上に対して焦りが起きない
金的には年間3000万の売上があったところで、今の利率計算だと自分の年収すら残らない。売上げゼロでも赤字の差が大差無いので焦らなかったなw 基本的には真面目なので自分のギャラと会社への多少の上納金ぐらいは残したい意思はあるが、良くも悪くも開き直ってしまった。
これは部長にも話したが、
- 「WEBで儲からない導線は既存の代理店が敷いたレールであって、自分は代理店に来る前はある程度金は残していたので、自分は悪く無い」
という理由からだ。
楽しい案件に誘われる様になった☆
そんな感じで、あまり業務に追われていないので 局長面談でライフログとARへの想いを整理 していると、車案件の弟分の紹介で彼の先輩による “新たな収益源作ろうプロジェクト” に声をかけられる。やや夢物語な部分もあるが、自分のライフログ妄想よりも今の時代には現実的なビジネスだったのもありw 前向きに取り組んだ。
そぉいえば夏には “今の時代のガンダム・エヴァンゲリオン的ロボットアニメを作ろうプロジェクト” に参加して、無謀なアニメ原案を書いたりして楽しかった な♪
“CM受け皿WEBサイト” には関与したくない
ぶっちゃけ
- “いついつ商品発売でCM打つからその受け皿のWEBサイト作りたい。グロス300万で”
案件はもう飽きたと明確に言える。この手の案件だったら自分が入るだけ製作側への連絡経路が増えるので入らない方がマシなケースが多い事を理解し “co.jp格納案件” はほとんど企画すら作らなかったな。
“前段” ばかり書くようになった
企画をいっぱい作った気はしないのだが、書いた企画書は2009年と比較してかなり増えた。15P~25P程度の企画書はしょっちゅう書いてた気がする。総量で7、8倍になる雰囲気がする。施策案ではなくいわゆる “前段” ばかり書いていた からページ数が増えたというのはあるが・・・。
“プレで緊張” が課題
代理店ライフが大分自分の中に染み付いてきた感じがするが、”プレで緊張する” はなかなか解決出来ない印象。まぁベテランと話しても
- 「俺だっていつも緊張するっつぅの!!でもやってるっつぅの!!」
みたいな会話があるので、自分が完全な欠落者でない事は理解してるのだが、焦らず落ち着いて解決したい課題だ。そしてこの問題を上と共有したのはポジであったと思っている。
ベースは出来た☆
金は作ってないが課題を明確にし未来の為の取り組みをした良い一年だったと思う。ベースは出来た感じする な。2011年は精度を高めて隙を無くすのが目標かな?
ライフログを実践☆
まずとっとと片付けたいのは、ライフログを謳っているだけに、ちゃんと環境を作りたい。現時点でこの会社に入ってからの名詞230枚のスキャンを終えEVERNOTEでまとめている。まだ1/4程度なので3年で800~1000人の人の名詞が溜まったという計算になるが、全然ピンと来ないな・・・。
一応ローカルにあるファイルは tag2find を活用して全てタグ付けをした。機能的には満足しているのだが動作が重過ぎるので1年(月毎のアップロード容量に制限があるので)かけてEVERNOTEに全て移動させる事も検討中・・・。
今後発生する履歴の精度を上げていく為に、全ての会話を記録する事を開始したい。自分がクラブの生録にハマってたのが今になってなんとなく分かるw これはICレコーダーを買えば始められる事なので近々開始する予定。名詞・貰った企画書・会話内容が一元管理出来るようになって隙なく情報を整理・構築出来る状態を妄想するとニヤニヤしてしまうw
“馬車を自動車が抜き去った様な生活の変化は目の前に控えている” とゴードン・ベルが ライフログのすすめ で言っていたが、前世紀生まれの自分だからこそ?その格差に興奮してしまう。レコードの音源は無理だが、この一年でいわゆる自炊によって良い土台を築いておきたい。
あと、手元にある本を読むだけでもアップアップだが、図・絵を描けるようになりたい。自分は絵心が非常に無く、企画書は画像検索によってビジュアル多用で分かりやすく作れるが、ブレストでちょっとした意思疎通の際が微妙だ。例え話がいつも下ネタなので余計に分かりにくくなったりもする・・・w
カタルシスになるコミュニケーションプランニング、図と絵の描き方、プレゼン力・・・とタスクはいっぱいあるが、千里の道も一歩からなので着実にやっていきますよ!
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