営業ほどではないが、今の仕事は人と話す機会が多いと思う。それも相手に共感を抱いてもらう必要性が高いものが多いだろう。気のあった仲間であれば言葉足らずでも通じるし、通じなかった場合は「それどぉいう事?」という質問があるから補足出来る。しかし企業相手のプレゼンではそうはいかない。
16歳から19歳という、親やクラスメート以外の人との交流が増えるタイミングに、まんまとフランスに居た自分は、この日本語コミュニケーションの土台が弱いハズだし、3割ぐらいはフランス語の文法で考えている所があるような感じがしていて、フランス語のままで日本語を話すと、必要な単語や動詞の順番がチグハグで、オチが微妙だったり着地が不安定だったりする自覚があるw
特にこの仕事を初めてかから論理的な流れを意識しているので、「あ、言葉足らずだ」と自分で気づく事が多くなり、より隙が無い話し方になりたいと思い、この本を手に取った。
1:ここはあるところから仕入れた情報、ここからは自分の意見というように区別しておけば、「本当ですか?」と問い返されても、動じることはありません。
2:「要するに何を言いたいのか」を絞り込むことで、説得材料として何が必要かを考えることが容易になるのです。
3:(あがらない為に)自分はこれ以上でも、これ以下の人間でもない、自分のありのままを伝えればいいと開き直るのです。
4:大切なのは、自分がやるしかないと腹をくくって、一回ごとの話すチャンスを、経験値として蓄積していくことです。
5:人と話をするということは、相手の時間を奪っていることになります。時間を大切にする気持ちを持ちましょう。
6:どこまでが事実で、どこまでが判断なのかを区別して話をすることが重要です。
7:わたしたち一人ひとりの目の前には、色付きメガネのフィルターがあると考えればいいのです。フィルターとは、個人の経験や先入観です。フィルターを通すので、同じものを見ていても判断が異なります。判断を事実として思い込みやすいので留意が必要です。
8:いくら話しが盛り上がっても、別れ際が失礼であれば、無礼な人と相手は感じるでしょう。
9:プレゼンテーションとは、意見を聞き手にゆだねるのではなく、プレゼンする人が考えた方向に聞き手をうまく誘導して、賛同してもらうことです。
割とやれてたり、既に意識にはあったりする事が多かった。
特に1番はライフログ思想が強いので、事実は事実である事と、その上での考察については自分は初期段階は必要以上にネガティブに考えるので、別物という意識は強くある。よって人の意見は “自分ほど極端ではないがそれも正論” と捕らえているように思う。
2番。「この仕事はやりたくない」事を言いたい場合は、しっかりと材料集めてる気がするw
3番。企業に対するプレゼンは緊張するが、社内ブレストの一回目だけは楽しい。変なバイアスやリミッターが無いからだ。既に僕のキャラを認知している人においては「まったく・・・面白いけどさ・・・w やっぱAZZLOだな」みたいな素っ裸プレゼンが出来ている。これをもっと堂々と初対面の企業の人にもやれればベストなんだが・・・。
7番。”判断が入った相手の発言=その段階の事実” という解釈で人の話しを聞いているし、自分が話す場合も同様だが、相手が事実と判断がごっちゃになっている可能性もあるという事は疑ってみてもいいかもしれない。
8番。プレゼン後の挨拶は重要な気がする。プレゼンター側は緊張が解けて緩々なテンションだし、受ける側は、プレゼンの中身への注意が解けて、人を見るタイミングだろう。
水平思考とか、パッと見よく分からない図解のページもあったので、また改めて見たい本であった。
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