86年発売のAZZLOが最初に買ったヘッドフォンをヤフオクで新品同様で発見!懐かしいので落札してみた。
当時オーディオテクニカは、まだ普通に生活している人には名前が知れてなくて、AZZLOは 「え?日本メーカー?」 という印象だった。しかし、このモデルで一気に知名度を上げた気がする。
AZZLOの血の繋がらない父というか、なんというかのジャン・マリーが、当時このヘッドフォンを使っていて、聴かせてもらったところ、ヘッドフォンなのに芝浦GOLD並に腹に響く低音で聴こえてなかった音が聴こえてくるし、ハンパ無く音良かったのだ。当時のAZZLOの小遣いとしては高額な25000円出して95年ぐらいまで使ってた気がする。AZZLOの音質への拘りのきっかけは芝浦GOLD (HIBARI) と、このヘッドフォンなのだ。
さっそく当時このヘッドフォンで聴きまくっていた松井寛のコールユーバックを聴いてみる。
- ・音場狭く締まったイメージはそのまま。
・当時程の感動は無いなw
・当時のCDプレイヤーみたいな、”シャカシャカ五月蝿い” プレイヤーだと丁度良かったが、今のウチの様な歪が少ない環境だと高音が足りないな。
・70Hzに明らかなピークがある感じするな。これが “超絶低音” なイメージだった気がする。
・M/Sの分離はボチボチ良いが、帯域としては団子。凄いコンプかかってる感じ。
・SONY MDR -CD900STに似てる音。その上で低音が圧倒的に強いので、ややクリアさに欠ける。
当時よく聴いてた他のも聴いてみる。
これも高音足りない印象。しかし低域のサイドが凄い量感!アンプの予算ケチってフルボリュームで鳴らす “音悪いレイブ会場” って感じw
キックとベースが、40Hzとかまでしっかり鳴ってる感じするなぁ。ほぼ振動だけの帯域な訳で、芝浦GOLDの “ウーファーで髪がなびく” ぐらいの低音。DJブースを見て左側のスピーカーの下に居るような感じ。ワキガ×ガンジャ×スモークの臭いの幻覚がクルなぁ!!!
スカスカな上に籠もってるな・・・。ほぼモノラル。
やはり低域のサイドが強いな。というか中広域が相対的に少ないし、サイドも無い感じかな。
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最近のリファレンス音源も聴いてみる!
圧倒的に高音無さ過ぎ!ALLEN&HEATH XONE:92のハイを右に振り切ってSTAXで聴くのと同等の帯域バランスになる。
時代的に、SONY MDR-900STと同様にバブルラジカセ再現機だった のかなぁ。
STAXでもろもろ聴き直してみると、圧倒的解像度だ・・・w やっぱSTAX凄ぇ・・・。
そぉいえば、CDを聴くには良かったが、アナログレコードとかは、当時のマスタリングの問題もあるが、超絶音悪かった感じするなぁ。
あ、あと、当時のラジカセとかミニコンポって高音と低音を調整出来るトーンコントロールとか、5バンド程度のグライコが付いてたりしたがw AZZLOはほとんどの機器で高音を上げていたな。耳が悪いんじゃないかと不安になったが・・・w
!!!
当時高音シャカシャカのCD・CDプレイヤーでは良く聴こえたこのヘッドフォン。以下のような推測が出来るな。
- 当時CDプレイヤーの質の悪さをごまかすために、再生機器全般、音が篭る製品を流通させた。CDプレイヤーは高音シャカシャカにして (なっちゃうので) 篭りがちな再生機器だと丁度良く聴こえる。相対的に今までのアナログレコード等は、篭って聴こえる。結果的にCDが音が良い感じがする。
“ドルビー録音してないカセットテープを、再生時にドルビーかけて篭って聴こえる” 的な事象が起きていたんじゃないだろうかw
SONYが率先してやると疑われるので、無名のオーディオテクニカにその任務を実行させる代わりに、家電量販店での棚の確保をSONYが保証したとか・・・。
タイミング的にそぉいう妄想は出来るなw
さすがに25~28年前の代物なので、経年劣化で今は篭って聴こえるというのもあるかもしれないが・・・。でも紙とマグネットで出来てるスピーカーは古くても音の変化は確認出来ないので、考えにくいんだよなぁ。
ちょっと残念な結果だったが、アナログレコードからCD移行期にオーディオ再生で音を聴く事を始めたAZZLOとしては、疑問を感じ、探求するきっかけだった訳で、元スタジオエンジニアも前のめりになる 自宅環境の構築に繋がる種蒔きだったんだよなぁ。
正確な結論ではないが、ある種、当時のCDプレイヤーとこのヘッドフォン、更にはSONYの目論見?は最高の反面教師だったのかもしれないな・・・w
今のAZZLOが在籍する組織と同様で・・・www
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