田中麻紀子がNYから帰ってきた(一週間行ってた)との事で、お疲れの友人こと、美恵子ちゃん と3人で会う。
超久々に井の頭線に乗って
新代田で降りる。
100m程歩くと目当てのお店である元祖 日の丸軒に着く。
客が誰も居ない感じで、店内は営業中とは思もえない程に暗い。店員がアタフタしている様子だったので一瞬 “休みだったのか!?” と思わせられたが、予約よりも早い時間に着いたので、暖房がまだ入れてなかったりと、準備が追いついていない旨の説明を聞く。
照明の暗さに目が慣れてくると、店内にはそのアタフタしていた人しか居ないし、雰囲気的にはオーナーシェフだろう。YOUTUBEに動画があった。
凄く下北界隈な雰囲気の人だw 店内の雰囲気とも相まって懐かしい感じ。結構立派なバーカウンターもあるし、ピアノも置いてある。何気に一人で回すには広い店だ。
田中麻紀子合流。席は奥の個室だったのだが
下北界隈で片付けられる範囲をちょっと超えてるなw 新橋の加賀屋に匹敵するカオス感だ。
飯は川上庵以上の衝撃!!!!めちゃくちゃ旨い!!!
この店主の裏話を田中麻紀子から聞かされる。
- ・たまごを60個ぐらい使う料理(仕込み)の際に、もの凄い勢いでたまごをかき回した結果、ほとんど飛び散ってしまって、再度たまごを割る作業から始めた・・・。
・自分の食事中に来客があった場合は「今食事中なのでお待ち下さい」と言う。
・誕生日ケーキ持ち込んだ客が “ケーキの取り皿” を要求すると、「皿を洗うバイト代を払うならば、取り皿を出しましょう」と言うw
※超真っ当だと思うが、なかなかやれないと思う。
・宇宙の絵を書き出す。
等w 非常に個性的な店主の模様w
WEB上の記事などを見ても、”会話がなりたたない” 等の様々な伝説があるようだがw 特に “宇宙の絵を書き出す” あたりからして、俯瞰した3次元発想の人なのだろう。
唯一2次元発想の人と繋がるのが “食” というアウトプットであるんだと思う。出てくる料理、全て旨いし、相当な仕込みが必要なのは、料理しない自分でも感じ取れた。
この店で “元祖日の丸軒” という店名であるあたりからしても “宇宙人が頑張って日本人とコミュニケーションしようとしてるんだけど、追いついていない様” を表しているように思うw
“中級” というのも普通は自らが言わないカテゴライズだw おそらく “適度な値段” という事を言いたいのだと思う。
“ユーラシア料理” ってのも、真っ当な地球人にとっては “全然セグメントされてない!” という感じだが、宇宙人にとっては、かなりセグメントした範囲なのだろうw
自分の視点からすると既に “飲食業” ではなく、完全に “自己表現” の域であると感じた。ハンパ無い彼の美意識を感じる事が出来る作品だった。
田中麻紀子は終電で帰り、自分と美恵子ちゃんはもうちょっと残っていたのだが、美恵子ちゃんが「TAKAちゃん音楽やりなよ!」という会話を聞きつけた店主が「お兄さん!音楽やってるの?」とニコニコで飛んで来たw
店内はクラシックがBGMとしてかかっていたが、
- 「バルトーク良いですね!ウチのお客さんはバルトークが6章から出来ているなんて事知っているんですw ウチのお客さんって変ですよねw」
とニコニコで音楽トークを楽しまれていたw その後バルトークが大音量で流されて更にカオスな空間になったw
彼からすると、”元祖” つながりのバカボンのパパと一緒で、超真面目にやっているんだろう。凄く憧れるわ。
帰りのタクシー代も思ったより高くなかったし、今後はたまに来てしまうであろう名店だった。
ユーラシア料理? どこなんだろう。一昨年、東京ゆく際 ひさひざ旅行らしきしたイスタンブールとかに似てるのかなぁ?
“中流”って どのあたり を差してんだろう、、近時か東京ゆけたら、シンジさんでも誘って是非足を運んでみたいです。