MIX 2009

やっと出来ました。なんと6時間セットになっちゃいました。

ファイルのアップはsoundcloudだと120分以上アップ出来ないので、重いですがplay.fmにしました。トラックを押した先のページから再生ボタンを押すと、再生時のトラックが分かる様になってます。

セットそのものは夏ぐらいには出来てて、プリマスタリングで時間かかりました。デジタルだからレコード特有のノイズ取り作業が無いので早く終わるだろうと踏んでたのだが、やはり6時間の最大公約数を求めるのは大変でした。

以下プリマスタリングで大変だった曲のオリジナルとの比較。

・18:Andmat 3000 / Vertical Smile
オリジナル
プリマスタリング後
オリジナルはハイが足りないので、ハットをコンプで潰してハイのレベルを上げた。グルーブが大分変わってしまった。

・19:Sasha Carassi / Never Been Honest
オリジナル
プリマスタリング後
かなりこもってるが、”ハット潰しレベル上げ” ではハットのリバーブの余韻の変化に影響が強過ぎて、かなり試行錯誤した。更にステレオ感がなく、ほぼモノラルに近かったので一番苦労した曲。

・24:Krause Duo / Wusch
オリジナル
プリマスタリング後
元々声パートのコンプが強烈で、全帯域で声が影響している。ステレオ感も強烈だったので、帯域だけの調整では上手くいかず、試行錯誤した。

・70:Mouth / Iz & Diz / Brad Peep’s Remix
オリジナル
プリマスタリング後
ローファイな音質な上に全体的にハイが足りず、こもっていた。140khzあたりの中低域の調整で悩んだ。

・71:Krause Duo / Brauserie
オリジナル
プリマスタリング後
前の曲がモノラルに近いので、この曲はステレオ感が非常に強く、左右の音の広がりを80%ぐらいにした。ハットのコンプが強い上に、ダイナミックレンジが広いので存在感が強過ぎたハットを落ち着かせるのに苦労した。

・75:Let’s Love – Dj Koze
オリジナル
プリマスタリング後
音質そのものはオリジナルの方が良いが、前後の曲がハードなので、のっぺりした音質に変更して馴染む様にした。

こんな事を全曲でやるので時間がかかる訳です・・・。
自己感想・解説はトラックリストと含めて以下にメモ。

—前半—
・01:Citizen Kain,Jaumetic / Criminal / Fernanda Diaz Remix
Regular / 2009
plug in:4

・02:Giovanni Damico / Bernauer Strasse
Elite Records / 2009
plug in:6

・03:Ribadisco / No Entry
Salon / 2009
plug in:5

・04:Mark Henning / Jited Love / Tim xavier Remix
Clink / 2009
plug in:5

・05:Samin / Masua
Circus Company / 2006
plug in:6

・06:Roebin De Freitas / Gamma Ray
Miniatura Records / 2009
plug in:6

・07:Reagen / Teddybear
LeftOut / 2007
plug in:5
⇒この尻切れなMIXによる “?” がWADAっぽい。

・08:Tom Dazing / Qalibrate / Inxec Remix
Toys For Boys Records / 2009
plug in:6
⇒ここまではバランス取り頑張ってやったが、2ヶ月かかった。このペースだと2年かかる・・・。次の曲のバランス取りが難しかったので、以下からは精度が低い。

・09:Ido Oshkopun / Bpynmana
Cynosure Recordings / 2008
plug in:9

・10:Heartz4 / Veritablebuck
Helio?Repeat / 2005
plug in:4

・11:Blagger / Strange Behaviour / DJ Koze Remix
Perspectiv Records / 2009
plug in:8

・12:Pfirter / Once I Met Freedom
MindTrip Music / 2009
plug in:4
⇒「今日は地味なCLICKとかかぁ。つまんねぇなぁ・・・」と眠くなってきてるお客さんが「まだ・・・居てみようかな?」と意識を変えるイメージ。

・13:Billy Dalessandro / Lober Motors
Harthouse / 2007
plug in:1

・14:Guillaume & The Coutu Dumonts / Yone
Circus Company / 2007
plug in:10

・15:Jabberjaw(aka Matthew Dear) / Safety Flirt
Spectral Sound / 2009
plug in:7

・16:Alexi Delano / Adjust the Frequency
Clink / 2009
plug in:5
⇒自分らしいMIX

・17:Samklang / Ich Zeig Dir Wie / Samklang Remix
Snork Enterprises / 2008
plug in:5

・18:Andmat 3000 / Vertical Smile
Cecille / 2008
plug in:7

・19:Sasha Carassi / Never Been Honest
Structure / 2009
plug in:13

・20:RepeatRepeat / Why Must
Soma / 2006
plug in:9

・21:Dj Wada / Madagascar
Sublime / 2009
plug in:5
⇒最初のWADAさん。耳がテクノに鳴れてきた所で良いアクセントになった。

・22:Matthew Dear / Hammers
Spectral Sound / 2009
plug in:6
⇒WADAさんとフワフワのグルーブの掛け合わせが気持ちイイ。

・23:Steevio / Beyondness
MindTour Records / 2006
plug in:4
⇒1度音の隙間をスカスカにしてみる。

・24:Krause Duo / Wusch
Musik Krause / 2009
plug in:13
⇒盛り上がり始めたのかなんなのか?分からない故の興味醸成が狙い。

・25:Alex Kork / Schlorke
9Volt / 2009
plug in:4

・26:Bulgur Brothers / Jane & Kate / Krikor Remix
Sunset Diskos
plug in:5
⇒「ちゃんとやる事はやりますから・・・」という事前宣告的イメージ。

・27:Andy Zots / Bunker Luker
Globox / 2008
plug in:8

・28:Schleck-Stecker / Frau Aus Matsche
Musik Krause / 2007
plug in:4

・29:Audio Werner / Easygoing
Hartchef Discos
plug in:3
⇒事前宣告を忘れたふりをして、HOUSEグルーブを導入。

・30:dOP / Allo Boom Boom
Circus Company / 2007
plug in:3

・31:Little Nobdy / Compulsion / Dj Wada Remix
Hypnotic Room / 2009 /
plug in:7
⇒二度目のWADAさん。レッドカーペットを敷けた想いだ。

・32:Alex Young / Minimofongo
Definition Records / 2009
plug in:3
⇒地味にハードだったWADAさんから熱冷まし。

・33:Solead / Loose Powder
BEEF Records / 2008
plug in:3
⇒今までなかった湿度を導入。

・34:Jan Hendez / Introduction
Multi Vitamins / 2009
plug in:4

⇒前曲の湿度を維持しつつ一気にハードに。

・35:Dj Wada / Choose One
Sublime / 2009
plug in:4

・36:Andrew Sko / Pomp In / The Third Nerd Remix
Love Hertz / 2009
plug in:3
⇒WADAさんのはちゃめちゃピアノと絡み、大転落。しかしグルーブが跳ねてるので、落ちてるのか上がってるのか混乱させて整理に期待を作る。

・37:Marco Esse / CacoNer Teroso
Suara / 2008
plug in:3
⇒このアゲ方は他のDJに無いものだと思う。

・38:Little Nobody / Compulsion / Ben Post Remix
Hypnotic Room / 2009
plug in:4
⇒音質悪くて苦労した。キックが無くてリズム隊はモノラル・・・。

・39:Bukaddor & Fishbeck / Carat
Traum / 2008
plug in:11
⇒取り急ぎの現状復帰的整理。

・40:Alex Tschabold / Your Noise
Mystika Records / 2009
plug in:4

・41:Antislash / Damn
Frankie Records / 2009
plug in:3

—後半—
・42:42Grad Guyz / 42Grad
9Volt / 2008
plug in:3
⇒珍しく “キター!” 感のあるMIX。

・43:Luka & Lazo / Drop / Dario Zenker Remix
Mo’s Ferry / 2008
plug in:2
⇒縦ノリから横ノリへの遷移、ステレオ感が薄い前曲から包まれる感じへ緩やかにシフト。グルーブ的にも音質的にも前後に無いもの同士で掛け算したDJ MIXの意味があるMIXに出来たつもり。

・44:Jens Zimmermann / X12
Resopal Schallware / 2009
plug in:5
⇒一気に地味にする。次への期待を高める。

・45:A.Z.Z.L.O / Fugitive
A.Z.Z.L.O / 2009
plug in:6
⇒久々の自分の曲。2008年の4月に作った。当時WADAさんのbeatbeatsを一日中聞くぐらいハマっていつつ、会社で先輩が ENEOS PLANET にハマっていて、いつも音が聞こえていたので、そんな影響が強い曲になった。
音源はアニメのエクスマキナからのサンプリングで構成してます。

・46:Critian Vogel / Cyk Sprint Sparks
Tresor / 2007
plug in:4

・47:Miro Pajic / Barking Dogs Don’t Bite
Gastspiel Rrecords / 2009
plug in:3

・48:Kaiserdisco / Pipe!
MBF / 2009
plug in:6

・49:Dj Wada / Alternate Life
Sublime / 2009
plug in:6
⇒4度目のWADAさん。アルバム “ONE” の中で一番好きな曲。単体で聴くと “アートであってダンスフロアのものではない” と安い括られ方をしてしまいがちな雰囲気が悔しく (小鐵さんのマスタリング 故というのもあるが)あえて盛り上げポイントとして使った。

・50:The Deep / James Kumo
Metamorphic Recordings / 2009
plug in:6

・51:Nittin / Silent Scales / Yoruba Soul,Osunlade Remix
No.19 Music
plug in:4
⇒この曲を組み込めたのは自分で感動w 前曲との絡みでCOSMIC感が作れた。コンプで潰し過ぎない様に気を付けた。

・52:Riow Arai / Amfm
op.disc / 2009
plug in:7
⇒無機質な音でコントラストを大きく作った。前曲との絡みでファンキーさの拡大を狙った。

・52:H.O.S.H / The Valve
Diynamic / 2008
plug in:3

・53:Daniel Stefanik,Matthias Tanzmann / Basic Needs
Moon Harbour Recordings / 2006
plug in:2
⇒前曲の “DJセット終わり感” を土台に「あともうちょっとは続くよ」と嘘を付くイメージ。

・54:Irakli Shonia / Micro Input
Autist Records / 2009
plug in:3

・55:Mario Zar / Luxus Braut
Presslab Records / 2009
plug in:3

・56:Trump It / Rauwkost
Thirtyonetwenty / 2008
plug in:4
⇒遅ればせながら “やるべき事” はやりました。

・57:Mario Zar / Beetle Bot
Woikenfunken / 2009
plug in:2
⇒肉いっぱい食ったので、珍味を頂くイメージ。

・58:Zarbeat / Noche En Rioma
Miniatura Records / 2009
plug in:5
⇒地味ハードコア。普遍的に好きなスタイル。

・59:Dominik Eulberg / Die Trottellummen Von Helgoland / Remute Remix
Traum / 2005
plug in:5
⇒「もっとハードになるのか?どうなんだ?」という疑問の中、最初は無視するイメージ。

・60:Numb / aka
Revirth / 2002
plug in:6
⇒ハードな後の熱冷ましとして、BPMを落とす形で温度を変えた。

・61:Autechre / Tankakern
Warp / 2008
plug in:6
⇒音量レベルにも音の隙間にも余裕がなく、「どぅわ~~~!!!」感が薄いのだが、AutechreをMIXに組み込めたのは、一つ自分の節目を感じる。

・62:Cristian Vogel / Gigantic Tautological Machinery
Tresor / 1998
plug in:12
⇒ラッドのコレクションでも使った大好きな曲。これも組み込めたのは嬉しい。セットの中で一番集中度が高い瞬間だと思う。

・63:Dj Wada / Pino
Sublime / 2009
⇒5度目のWADAさん。クリボーに全て破壊された焼け野原に、WADAだけが生き残っていた・・・そんなイメージ。
plug in:3

・64:Tone 15 / Blueberry
BWG Records / 2009
plug in:5

・65:Architekt / Sketch
2600Records / 2006
plug in:3
⇒セットの中で一番テンションが低い。MINODA的美学を組み込んでみた。

・66:Bruno Pronsato / At Home I’m A Tourist
Hello?Repeat / 2009
plug in:5
⇒曲調がレアだし、分かりやすい繋ぎポイントが無いのでミニマルな前曲からのロングミックスになった。上手く混じったと思う。

・67:Tim Xavier / Number21-xyz
LTD-400 / 2009
plug in:1
⇒やや無理クリではあるが、テクノらしいテクノに戻ってきた感じ。

・68:Kleinschmager Audio / Audio3
Rrygular / 2009
plug in:7

・69:Alex Tschabold / Metalife
Circle Music / 2009
plug in:5

・70:Mouth / Iz & Diz / Brad Peep’s Remix
Europa / 2003
plug in:9
⇒こんなMIXは他にないだろうし、かける人もいないだろう。遠まわしにフランス帰りをアピール。

・71:Krause Duo / Brauserie
Musik Krause / 2009
plug in:8

・72:Alex Piccini / Plaything Pzeta
Maschine / 2007
plug in:8

・73:Dj Wada / Beatbeats
Sublime / 2009
plug in:4
⇒6度目のWADAさん。最初の突っ込み方は他に無いMIXだと思う。前曲のステレオ感を下げて音の広がりのコントラストを生んでみたりした。

・74:Inxec / Pidge
Contexterrior / 2007
plug in:6
⇒WADAさんの湿度を生かしつつ、ラストスパートな匂い。

・75:Let’s Love / Dj Koze
IRR / 2008
plug in:11
⇒でも落とすw

・76:Connections / Jacek Sienkiewicz
Cocoon Recordings / 2009
plug in:7
⇒自分らしい追い込み方。体の疲労感を再認識する瞬間として、あえてグルーブが無いハードな音を入れた。

・77:Dj Wada / Albino
Sublime / 2009
plug in:5
⇒7度目のWADAさん。「まさかっ!?」って入り方によって、「この期に及んでまたWADAかよ」と突っ込まれたい感じ。でも必然性のあるWADAです。WADA村の住人はニヤけポイントだろう。

・78:Just A Women / Ellen Allien / Audion Remix
Spectral Sound / 2009
plug in:7
⇒非常にスタンダードなMIX。

・79:Kornel Lemon / Spanish Vodoo
Cray1 Digital Works / 2009
plug in:6
⇒導入時、キックがありそうで無くなってしまう中、一気に復帰するのが最後のアクセント。疲労でヘロヘログシャグシャながらも、次のDJがブースに入ってきてヘッドフォンをプラグに差すが、既にブースを離れたにも関わらず爪あとを残し続けるDJの存在感を感じさせるのが狙い。

・・・という感じで0時から6時までのフロアーのイメージに近くなった。

近年はWADA絶ちによってフレッシュなWADAの影響が無い状態で自分の表現を見つめてみている訳だが、どうだろうか?

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