TANNOY PBM 6.5 Ⅱ をヤフオクで落札出来てしまったのに、年末で飲み会が重なって、更に金が無い訳でw、小銭稼ぎの為にヤフオクで色々売ったら、5.7万ぐらいになった!
せっかくなので、ヘッドフォンも “モニター” 謳ってるものを買ってみる。業界標準の SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST だ。
90年前後、母であるYUMI YAMAZAKIの自宅のDJブースには、このMDR-CD900STの廉価版?みたいな、ちょっと小さいヤツがあって、似たような音は聴いた事があった。当時の印象は 「ハットばかり “ッツッツ” 五月蝿いなぁ・・・っつぅか、ハットが中域として聴こえるんだよなぁ」 という印象。
しかし業界標準であり兄貴分である、MDR-CD900STはそうではない?という淡い期待と、あちこちでレビューが賞賛なので、勢いで買ってみた♪
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・音が小じんまりしてる。
・特に高解像度な感じもしない。
・装着感は良い。軽い。
・断音性は高い。
・100Hz~12Khzしか鳴ってない印象がするなw
・”余計な音出てない” って感じはする。
・楽器モニターって感じだな。普通の白電源タップに電源繋いで白赤RCAで繋いだYAMAHA MSP3鳴らした音な感じがする。
・小音量だとイイかも?・・・っつぅか大音量無理(汗)
・レビューでよく言われる “高音が耳に刺さる” 的な事は感じないな。大音量にすると高音が刺さるっていうか、中域に高域的な音色が割り込んできて中域的な音が聴こえにくくなるな。
・音の広がり的な事は一切分からないなw
・150Hzあたりが暖かい音するな。
・”街頭の有線放送の音” “居酒屋のBGM” は想像しやすいな。
・何聴いても大体同じに聴こえるなw
・音が団子になってんな。
・通常どんどんボリュームを上げてしまうが、どんどん下げる行為になるなw
・ボーカルのガラチェック・リバーブチェックには良さそう?
・これでミックスするのは厳しいな・・・w ・・・っつぅか絶対無理だな。
・あ!!!バブルラジカセ の音だw
・TRFがバッチリ聴けるw
・globeもバッチリだな・・・w
・ジュリアナテクノも違和感ないなw
・Madonna / Vogue とかハット・スネアが煩くなくて丁度いいな。ボリューム上げたくなる。
・Prince / My Name Is Prince もボリューム上がっちゃうな♪
・Heavy D & The Boyz / Now That We Found Love もイケるわw
・MC ハマー も大丈夫w
・AMラジオと評した テキトーなヘッドフォン の方が圧倒的に解像度あるなw
・STAXは、”レコードからサンプリングしたパーカッション等の短い単音のレコードノイズ” 的な事が聴こえるなぁ。
・STAXで聴いた後だと、”10bit~12bitあたりにダウンサンプリングしてるんだけど、ザラつきを再生出来てない” 感じの音だなw
・長時間聴いても耳疲れない。(小音量にならざるをえない故なのもある)
・”病院のテレビイヤフォンにしては分離がしっかりしてる” 的な音だな。
・VHSビデオテープに録音してテレビで再生した様な音だな。
・”石田純一のダブルのスーツ” を音で体現した感じしてきた・・・w
音楽を楽しむ上でも、モニターとしても、全くAZZLOには必要無い音だった・・・w
このヘッドフォンはSONY信濃町スタジオによる開発だが、推測するに
- ・CD普及の時期で、CDラジカセ (バブルラジカセ) を各社発売していた が、当時のCDプレイヤーの技術ではCD規格の再生がまだ出来なかった。CDの開発元であるSONYだからこそ、理解していた事実であろう。
・CDラジカセ(バブルラジカセ)の音を再現するモニターが必要だった。
・”for DIGITAL” というキャッチからして、”デジタルの音の欠落” を再現した音のように思う。正確には “like a DIGITAL” だろう。
・CDだけでなく ラジオ で流れた際のバランスチェックも、マーケティング的に必要だった。
・要はスタジオのしっかりした音では、当時のCDプレイヤー、ラジカセの音の想定が出来なかった。
・端的に言うと “どんだけしょぼくなるか?” のモニターである。
そぉいう事だと思う。
開発者のインタビュー を見ると、AZZLOの解釈を裏付けそうな発言がある。
CDの音を再現するべく、低域の伸びやダイナミックレンジの広さを求めて設計したもの。最終的に、CDリスナーのお客さんに音楽がどう楽しく聴こえてくるか、がエンジニアさんたちから言われたことでした。
⇒ “CDに記録出来る音と当時のCDプレイヤーで再生出来る音の差異の確認を求めて設計したもの” と読み取れる。
時代とともに音楽は変わっています。レコーディングのクオリティや
スペックも上がっていくし、楽器自体も進化しています。たとえば、これまでより一オクターブ低いメロディを演奏できるベースも登場しています。それにより楽曲自体も変わるでしょう。MDR-CD900STを生み出した当人としては、そうした環境に対応する製品を、後輩たちには作って欲しいとも思います。
⇒作った人が、「もう環境変わってるで!」 言うてる・・・w
もうラジカセで音聴く人、ほとんど居ないから、この時代には不必要だろう。役目は終えていると言える。・・・と同時に当時の役目としては、本当に素晴らしい道具であったんだろうと思う。
バブルのノスタルジーに浸りたいならば、最高のヘッドフォンだが、ipodと付属のヘッドフォンでコレ以上の音は簡単に聴ける時代になってる。SONYのウォークマンも特に高域が露骨に歪むが、全体的にはコレ以上のクオリティーの音は聴ける。
“スタジオ標準モニター” なのは全くウソではないが、”ラジカセだとどうだろう?” モニターである。シミュレーターなんである。
これで、曲作りやミックス、マスタリング等は絶対に出来ないと思うw (スムースには出来ない) 実際、コレ使ってる人って、バランス取り凄く苦労してる。
このヘッドフォンを “フラット ” “全ての音を出し切る” といったレビューを書いている人の気が知れない(汗) 繰り返すが “バブルのノスタルジーに浸りたい” でしか、今世紀は活用方法が無いヘッドフォンだと思う。
エージングしたら凄く良い・・・?とか有り得るかもしれないが、このヘッドフォンの意図が凄く分かるのでエージング云々ではないと思うw
スピーカーや、ヘッドフォンという物理的に動くもの関しては、ある程度エージング (劣化) というのは起こり得る事象だと思うが、基本慣れだと思うしw
テレビやデジタルサイネージ等向けのバランスチェックでは活用意義があるかもしれないが、多くの人が、普通の音楽プレイヤーでCDクオリティーをボチボチ聴ける時代になったので、もうこのヘッドフォンは必要ないだろう。
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