組織のタバコ部屋に行くと
- X JAPAN好きな人:「AZZLOさん!X がライブやるんですよ!!でも 1秒でチケット完売 なんですぅ・・・。行きてぇっす・・・行きてぇっすよぉ・・・ヽ(≧Д≦)ノ」
AZZLO:「あはは・・・まだまだ信者は健在なんですねw」
X JAPAN好きな人:「ところで、BLUE BLOOD (アルバム2作目) 超音悪いっすよね・・・。あの頃の X を良い音で聴きたいっすぅ _(`ε´*)ノ」
AZZLO:「確かに。自分も良い音で聴いてみたいのでリマスタリングしてみますよ」
こんな感じで、初のバンド音源の (プリ) マスタリングにトライしてみた♪
この BLUE BLOOD というアルバムは、当時の感覚でも
- 「籠もってるし、モノラルに聴こえる。曲によって音量違う。」
という印象だった。今のAZZLOの環境と腕でどう変化するだろうか?
- 1:アルバムまるごと ABLETON LIVE のトラックにブチ込む。そのままトラック複製してオリジナルと聴き比べ出来るようにする。
2:リファレンストラックである Michael Jackson / Black or White をブチ込む。
3:WEEK END を基準に、センター・サイドそれぞれ、EQとコンプで色々やる。
結果的に、センター・サイド個別にハイを上げて、センターの60Hzピークで8db程アップ。6Khzピークで6.5db程アップ。サイドも似たような感じだが、ハットが五月蝿いので10Khzピークを6db程下げる。サイドのローを下げようか迷ったが、ライブ感あるのでそのままにした。
※実際は表記した帯域以外を下げてたりする場合もある。
コンプはセンターを3db程潰し、サイドは6db程潰す感じになった。そして相対的にサイド全体は2db程上げた。
超高解像度で広がりも出たが、やはりハイが五月蝿いので、マスターの4Khz以上に3db程効くコンプをかけてハットのアタックを抑えた。ハットだけJAZZみたくなったw 更にマスター全体で2db程のコンプをかけた。
※曲ごとではなく全トラック共通で作業したのでコンプ潰し具合は曲にもよるし、ENDLESS RAIN 等の静かな曲ではコンプ深過ぎでちょっと破綻してるが・・・。
これでYOSHIKIの高速バスドラも聴こえるし、コーラス・SEの広がりも分かる感じになった!!!
勢いでやったので、ハイ上げ・サイド上げをやり過ぎていて、悪く言うと高級オーディオみたいな、スカスカで無駄にサイドが広がる感じだがw ま、”ライブ感” って事でOKにするw やり過ぎ感を抑える為に、サイドのローに対してセンターのローでサイドチェイン入れても良い感じがしたが、悩む材料になりそうな気がしたので辞めたw
1時間程で “やり過ぎの自覚” 含めて完成してしまった。意外と楽だった♪
- 「どうせなら、他のアルバムも同等の音質にしたいな・・・」
となり、3枚目のアルバムである Jelousy もトライする。
BLUE BLOOD もそうだが、どうにもハットだけ強い印象・・・w 全体的な設定は BLUE BLOOD と同じ感じだが、センターの高域をハット基準でコンプかけて、センターの100Hz~200Hzをしっかり下げた。音の腰になる帯域だが、コンプ深くすると、この帯域がもっさりして、ベースとキックの分離が悪くなるので、AZZLOはよくこの辺りをカットする事が多い。
サイド全体は相対的に3db程のアップになった。
BLUE BLOOD よりも最初からまとまっているので、”やり過ぎ感” が出やすく、やや時間かかった。
そして、ここまで来たら他のアルバムやhideのもやりたくなってくるw 特に DAHLIA は低音スカスカでパツパツだったので、隙間欲しい。
センターはハイをちょこっと上げて、60Hz~130Hzを20db程w かなり上げる。サイドも同様に低音上げつつ、1Khz周辺を7db程アップ。キックが歪む事があるので、センターのロ-だけちょっとコンプかけた。
元々パツパツなので非常に苦労した。・・・ここで重要な事に気付く。DAHLIAのファイルはmp3で192kbpsだった・・・w wavでもパツパツだろうけど、より難しかったんだな。今度ツタヤ行ってwavでもう一度試そう♪
一応最近のバンド音源との比較として ONE OK ROCK と比較する。音量は似た感じだが、ONE OK ROCK の方が圧倒的にコンプ深いなw そしてコーラスとの立体感の為なんだと思うが、ボーカルが思いっきりセンターでサイドに一切音無い。深いコンプによって細かい音が聴こえちゃう事を想定した (と思われる) 各パートのハイカットも強烈で、モヤっとしてる。DAHLIA も同様だったな。
試しに BLUE BLOOD で、ONE OK ROCK と同等になるようにしてみると、センター・サイドともに3db以上潰した上で、サイドを10dbも上げて、その上でマスターを5db程潰すと似たようなバランスになった。それでもまだ ONE OK RCOK 程パツパツにはならなかったw これ以上コンプ深いのは色々破綻しそうで恐くてやれなかった。
元のミックスダウン状態が違うが、最近の音源はパツパツなんだなと改めて実感。
最後にLameで320kbpsのmp3に変換して比較すると、やはりmp3の方がまとまって聴こえる。特にサイドのハイが減るので、ちょっと落ち着いた感じになるなw
で、今回完成したファイルはこちら!!!としたいのだが
- 「公開するとSONYから怒られるぞぉ~ ( ゜ 3゜)」
と、神奈川県横須賀市からいらっしゃいました松本秀人さんの声が聞こえたのでw 気になる方は連絡下さい。
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今回久々に X (JAPAN) を聴いたが、ガチなバンド音楽好きな方々はアンチも多いと思うが、偉大なバンドだと感じだなぁ。
YOSHIKIの分かりやすさw HIDEの本物感?・変態性、TAIJIの美意識、ちゃんと演奏出来るPATAのテクニック、TOSHIのMCの融合のパワーだったと思う。特にHIDEの本物感?に対してYOSHIKIは 「ROCKじゃHIDEに敵わない」 と感じてたからこそ勧誘したんだと推測するな。
よってHIDEが居る事によるYOSHIKIのコンプレックスが X としての強いパワーになってた感じする。故にHIDE死後には新曲が無いw
曲の DAHLIA はYOSHIKIの曲だが、ド頭からHIDEが介入し過ぎ (アレンジはかなりHIDEっぽい) で、YOSHIKIが抵抗している感じが面白いし、SCARSはHIDEどころか ZILCH (HIDEの別バンド) だしw
DRAIN (HIDE楽曲) はアンチな人も 「X 見直したわ・・・こぉいう事も出来るバンドなのか・・・」 って言う人もいるが、X (YOSHIKI) じゃなくてHIDEなんだよなw
今初めて見たPVだがw
これが X (JAPAN) の本質を描いている感じするな。YOSHIKIのやりたい役も作ってあげた上で、根本 “HIDEのお遊びのお手伝いだった” 的な解釈が出来る。
そしてDAHLIA はベースをTAIJIで聴きたいなぁ。TAIJIじゃないから低音スカスカなんじゃないかとすら思うw
この考察を裏付けているのか、別にそうでもない感じもするがw オフィシャルサイトでは今でもHIDEとTAIJIのクレジットが入ってるしな。
好みはともかく、奇跡的な人の組み合わせ・チームだったのが X (JAPAN) だと思う。
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