まず、前作より遥かに音が良い!!なんかrei harakamiのアナログ盤のバランス・空間の隙間・静寂感に似てるな~っと思ってクレジットを見ると
Tohru KOTETSU / JVC Mastering Center
以前rei harakamiのlustのアナログ盤を聴いた時に、ウチのデジタル環境の音を超えるアナログ盤だったので「なんじゃこのアナログは!」とエンドウ君に伝えたら「ふふふ。ビクターの大御所にマスタリングしてもらったのだよ!」と誇らしげに言っていた。その大御所が今回WADAさんの作品をマスタリングした様で、似た音で当たり前であった。
曲は、itunesのレートが付いていたものから以下のトラック。
- ・02 alternate life
モロにWADAさんだ。クリスチャンボーゲルっぽいグルーブとノイズ量にMinilogueっぽい上音。鼻息だけでバクテンさせられる様な、すっとこどっこいなスネアに、もう身震いが止まらない!「oにuc2Xぽ~ぽ~!」ってフロアで大合唱する絵が浮かぶ。
- ・05 madagascar
落ち着いたキックとベースの上で、キラキラ音が遊ぶ。WADAさんのDJの独特な減の温度と同じで、「クラブも悪くないかも・・・」と現場乞いしてしまった。
- ・07 choose one
WADAさんDJ SETの70%時間経過あたりにかけていそうなトラック。上着脱ぐなりドリンク買いに行くなり・・・残りの30%に備えて一度空気がリフレッシュされるあの隙間を思い出した。あ!10曲中の7曲目だ!
- 08 albino
CO-FUSIONっぽい潰れまくりのキック・ベース・ハット。音量も上がってフロアも混んできたので、ダンピングファクターがまともに無いクラブ環境の音、人による吸音効果を妄想出来る。アフター待ちの元気の良い人の「今来たの!さっきまでウームでリッチーのDJだったんだけどぉ~。こっちでアフターウイちゃんでしょ?」って会話がバー付近から聞こえてくる感じで、フロアでどっぷりハマっている人とのコントラストが面白い絵が浮かぶ。声サンプルの入り方がめちゃファンキーだ!
- 09 first contact
バーも満杯になり、地味な音だけど渋々フロアに移動してくる “クラブで盛り上がっているのスタイルしか興味無い人達” を肩透かしさせる意地悪なトラック。「もうすぐアフターか?あれまだ4時じゃん!」そんな事自分は思ってそう。
ブログ・記事もちょいちょいと上がっている。
なんだか “巨匠” という単語を多くみかける。GODFATHER効果だろうな。自分はWADAさんの事は、
Final Resolutionのコメント に書いた通り、
>”やり終えた巨匠”になっても良かった。…WADAはLEGENDになる道は選ばず、今も開拓を続けている。
と思うので、正直しっくりこない。巨匠という単語を使ってしまうのは、WADA以外に巨匠を感じれるアイコンがないからだと思う。バンバータの様に「いつも一緒・・・だけど楽しい!」をやれるおっさんを巨匠と言いたいが、日本には居ない様に思う。(更に過去にイノベーションした人に限る)
WADAはいつも予定調和のやり終えた巨匠ではなく、開拓しつづけるイノベーターであると思う。
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