生音楽曲のミックスダウン・プリマスタリングした!d[ -ω – ]b

オリジナル楽曲を作ってます☆

久々に競合プレゼンで勝った (σゝ∀・)σ の製作を先日やってました。

プレの内容は普通ぅ~~~の “クイズに答えてプレゼントが当たる” なキャンペーンなのだが、それだけでは競合である電通に勝てないので

「WEBで告知・応募するならWEBを活発に活用している人達のニーズも踏まえなければなりません。それはヘンテコ音楽動画です!」

みたいな企画を作ってプレゼンしたのだったw 例えるなら瀬戸弘司の養命酒ラップみたいな感じだ。

知人の歌手さんを紹介して頂く

プレゼン段階では初音ミクで仮歌を入れておいたのだが、ミクの権利元であるクリプトンに確認しても、2週間返答が無い ので、誰かしら歌い手さんが必要。そしたら得意先担当者が

「この娘どうですか?僕が飯奢れば済んじゃいますし」

と、知人の歌手さんを紹介して頂く。

動画を見ると、歌はしっかりしてるし、ちょっと変な楽曲・衣装?でやっているので、本件にはぴったりのキャスティングだ! 他にアテもなかったので、ご協力をお願いする。

飲み屋の女なんじゃないのか?w

「絶対に通ってるキャバ嬢だろこの子www」

と思ったがw

AZZLO:「ご親戚の方ですか?」

得意先担当者:「いや、娘の友達なんですよ。僕も最近はライブに通ってましてw」

との事。なるほどお父さん、娘にカッコつけたいんだなw キャバ嬢だとか汚れた発想をしてしまってすみません m(__)m

炎上出来る歌詞を書く☆

歌詞はAZZLOが書いていて

・韻を踏む、チェケラッチョな感じ。(プレ段階のもの)
・野々村議員の発言風な歌詞。
・90年代ヒット曲を想起させる歌詞 (ほぼパクリ・ほぼ替え歌)
・商品を擬人化して、人としての気持ちをイメージした歌詞。仮に自販機の活用案件だった場合 「あなたの大事なソレを私に入れて欲しいの」 みたいな、エロく捉える事も可能 な歌詞w

得意先担当者は 「炎上したい!」 と言っていた ので、ちゃんと応えようとしてアホな歌詞を書いていたのだが、結局得意先内で通らない模様・・・w

ボカロPさんから助け船が!!!

そんな中、今回の楽曲を作ってくれる (作曲) ボカロPさんが 「こんなんどうですか?」 と、”教科書に載ってる童謡” 的な曲を、メロディー付きのほぼ完成状態で送ってきてくれる。

この童謡的なバージョンを得意先に送ると、即効で決定w まぁなぁ・・・w

アホさ加減は無くなったが、しっとりなイイ曲なんで、気持ちを切り替えて真面目に作る事にするw

ミックダウン・プリマスタリング

中島美嘉の音質を基準にする

ボーカル録音をしたデータをもらいミックダウン・プリマスタリングはAZZLOが行う!ほぼ趣味だが経費削減の為であるw

データはMP3 (128kbps) で届いたので、とりあえずそのままミックスダウンをする。お手本とする音質は中島美嘉のWILLの冒頭部分にした。

もう公開後だが、桜色舞うころ の方が曲調近かったな・・・w

なんか凄いノイズが…

素材は

・ボーカル
・ピアノ (DAW音源)
・ストリングス (DAW音源)
・ビオラ (DAW音源)
・キックとハット (DAW音源)

という5トラックなのだが、ボーカルのファイルにAMラジオの 「きゅい~ん」 な感じのノイズが派手に乗ってる・・・。多分ボカロPさんのMTRのノイズか、PCの電源ノイズだ。

WAVES Z-NOISEをかけてみるが、生音へのノイズリダクションはかなり不自然になるな・・・。5トラック全部鳴らしてる状態では、ほぼ気にならないので、ノイズはスルーして作業を進めてみる。

初めてのボーカル処理

ピアノ、ストリングス、ビオラは、それぞれサイドをちょっと上げつつ、色々とEQとコンプ。

ボーカルの処理はAZZLOは初めてなのでw ちょっと調べると、サ行を抑える為にDeEsserをかけて、Renaissance Voxを使うのが定番らしいので調べた通りにやると・・・確かにサ行の時だけしっかりレベル下げてくれるし、声が小さめの箇所と張り上げる箇所がレベル的に同じでありつつ不自然ではない!凄いなぁw

元々モノラルだが、AMラジオ的ノイズがステレオっぽいので、一度ちゃんとモノラルにして、重ねると厚みがでて良いとの事なんで、書いてある通りにやるw 確かに単純にレベル上げるのとは違って少し滑らかな音になった気がする。

ゲートもかけてノイズは気にならなくする。

ストリングとビオラの位相に課題が…

演出は小部屋風リバーブをかける。リバーブのサイドが強く、楽器のサイドと被るので、改めてほぼモノラルにする。

ストリングスとビオラは、ほぼ同じ音程だったので、2つ同時に鳴っている箇所では位相が狂っているように聴こえる。個人的には “アガる演出” で好きなんだが、しっとりな曲なんで、綺麗にまとめてみたい。

ビオラが後半から入ってくる展開なので、ビオラの音でストリングスに対してサイドチェインする。まとまり過ぎちゃったりするので、色々と調整。

後半はビオラが盛り上がってくるので、ボーカルが聞き取りにくい・・・。ビオラに対してボーカルでサイドチェインする。

仮で書き出し

マスターはほんのわずかだけ機能するマキシマイザーを入れた。

ざっくりこんな感じで一度書き出して、仮ミックスをボカロPさんに共有。

MP3からWAVにデータ変更する

後日、まだ受け取っていなかった “アナログレコード風ノイズ” も合わせてWAVでデータで調整する。

まず、波形からしてMP3 (128kbps) とWAVではダイナミックレンジが違う なw 既にミックスダウン設定をしてある状態でMP3とWAVを差し替えたので、パッと聴き違いは分からなかった。

しかし、WAVでの調整を続けていると、MP3では気付かなかった空間的な事が少し分かってくる。MP3ではボーカルの聞こえ易さを意識し過ぎて、ちょっと楽器の音が小さかった事にも気付く。各パートのセンターとサイドのバランスを微調整する。

ビンテージ効果を施す

そして、どうも音が綺麗過ぎる気がしてくる。曲調が “学校の教室から聞こえてくる懐かしい感じ” なので、レトロな音質にしたい。

ビンテージコンプ等、色々と試したが、結果的に、マスターに12bitサンプリングを入れて劣化させた。それでもボーカルが綺麗過ぎるので、ボーカルだけギリギリノイズが気にならない10bitサンプリングまで落とした。

音が馴染んで隙間が埋まったし、ちょっと温かい感じの音質になった♪

ダイナミックレンジに課題を発見する

耳を休ませてから、後日また作業する。

かなり狙い通りで全然悪くないのだが、ちょっとダイナミックレンジが少ない感じする。各コンプ一つ一つはそれほど潰してないのだが、全部通すと結構メリハリのない状態になっていた。

コンプには、取り急ぎL2を使っている箇所もあったので、ココを何かに変更してみると良くなるかもしれない。結果的にRCOMPが良かった。潰れ方が自然だしちょっと温かい感じの音になった。

ちなみにL2使ってたのは、L1はちょっとローファイ化する感じで、L2はアナログっぽい歪が付与されて派手になる感じ、L3は全く変化しない感じがしたので、L2がパッと聴き音良くなった感じがするからだったw

さらにマスターにRCOMPでアンコンプレッサーかけて完成!!!

映像制作

映像の方は、元々 “鉄拳的パラパラ漫画” だったのだが、「ボーカルさんを映像で出して欲しい」 という得意先の意向もあったので、実写とアニメーションのハイブリッドな手法となった。楽曲決定が遅くなったのもあり、全編パラパラ漫画で作るのは厳しいスケジュールになっていたので、むしろ助かった。

グリーンバックで撮影した後、背景もろもろボカロPさんが作成。

やっぱ飲み屋の女だったw

得意先担当者と関連メーカーさんも撮影現場に来て頂いていたのだが、関連メーカーさんに対して

「あの子は僕が通っている店で働いている子でね!ナンパしたんですよ!」

と説明していた・・・w

「あれ?娘さんのお友達じゃぁ・・・???」

と言いかけたが我慢出来たぞw しかも独身との事・・・。やっぱり当初のAZZLOの読みが正しかったんだな・・・w

動画にするにあたって、またノイズが混入する…w

動画納品前日・当日は当然ながらバタバタしていて、ボカロPさんの方で完成した動画をAZZLOがカラオケ的な歌詞表示を入れて納品!!!

・・・しかしさっき気付いたが、ボカロPさんのPCのノイズがまた乗ってしまったw AZZLOの歌詞表示入れの際に、音を差し替えれば良かったな・・・。まぁYOUTUBEへのアップだし、普通のPCで聴く分には誰も分かんないがw

プレ内容とは全然違うコトになったが…

以前アニメの製作はやった事があるが、実写の撮影による動画は初めてだったので、良い経験になった♪生音のミックスダウン・プリマスタリングも調べながらやって勉強になった♪
とりあえず得意先担当者も、喜んで頂いている模様なので、当初予定していたアホアホ動画ではなくなったが、良い仕事だったと思う♪

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