珍しく警戒されないustream
- 「スポットが売れなくなっちゃう(涙)」
という守ろうロジックの発言が意外と出てこないUSTREAM。代理店にとってテレビを置き換える新たな収益源になりそうもないのに、とりあえずネガな意見は聞こえてきていない。(かといってポジな意見もないが)
個人映像中継について
自分の個人映像中継についての雑感は、STICKAMを見た時は衝撃だったが、USTREAM以前からSTICKAMによって “ダダ漏れ” てた訳だし、mixiやらtwitterやらで、みんなストーカー養成ダダ漏れログ化活動をしている。映像を見ながらのWEBコミュニケーションも、”テレビ見ながら2chで討論” とかもあるんだろうから、USTREAMのインターフェースによって便利にはなったがこれといって新しくもないと感じていた。・・・し今も変わらない。
単純に中継するいわゆる “ダダ漏れ” は当たり前過ぎで興味が無い。発信と受信にタイムラグが無いというのは “今を共有している” 感によって緊張感・同士感が醸成されるし、twitterによって受信者同士のコミュニケーションを産むが、”今” という瞬間である必要があるネタが過去事例においてはあまりない。
ダダ漏れと称して、実は収録映像を流してても、バレない中継がほとんどだろう。特に企業が絡むUSTREAM事例は “あとでYOUTUBEで見ても体験は同じ” そんなものしかなさそうだ。
タームが違う
それにDOMMUNEを見た時には、
- 「これは収穫→販売の代理店とか(フォロアー)がやればいい事。宇川君は種まき(イノベーター)の人じゃないか?」
と、まったく好意的には思えなかったw
イベントでのUSTREAM活用を指示される
そんなネガティブなイメージがあるUSTREAMなのだが、
- 「某施設にて定期的に行われているイベントにおいて、USTREAMの事例を作りたい」
と部長からオーダーが入る。正直
- 「事例が欲しいなら、そのiphoneで今を中継すれば事例っしょ」
と超冷めた事を言いたくなったが、さすがにトゲがあるので、チャレンジしてみる事にしたw (会話の中での遠まわしな発言によって部長にはバレバレではあるw)
ただの事例作りなんだから、普通にダダ漏らせばいいんでしょと思っていたが、上記のように疑問がありつつ、「面白い中継にしよう!」と部長が鼻息が荒いので、
- ・生映像配信が容易
・twitterによって受信者もリアルタイムに現場とコミュニケーションが取れる
USTREAMのメリットはこの2点と整理し、コホスト機能を拡張したアイデアで企画した。
物理的制限を取っ払ったイベント
具体的には書けないが、このイベントではダンスがひとつのコンテンツなので
- “世界中の自宅からダンシング状態を中継してもらって、会場で投影。その会場を中心とした世界的なコミュニケーションを発生させる!”
という企画になり、発信→受信の映像ではなく、会場⇔自宅 の双方向コミュニケーションツールにしてみた。twitterの映像版というイメージ。
しかし、「全員がWEBカメラあるわけじゃないだろ」はまだしも、音のレイテンシー問題が解決出来ない・・・。更にイベント側からかなりの拒否反応w これは参加者視点だが、
- 「イベントは自分の趣向を確認・認める作業であって見世物ではないのだ」
に、結構共感してしまう自分・・・w 基本的に見世物にする気はなく、あくまで同士のコミュニケーションツールとして “世界同時ダンス” を企画した事を訴えつつも尊重して
- “別会場のイベントの来場者と一緒に決めポーズして写真を撮ろう!”(日本全国同時決めポーズ大会!)
というものにした。
ステージに別会場の映像を映して、その前でポーズを取れば、場所をまたいだ映像コミュニケーションが生まれる。
これだと動きが無いので、まったく面白くなさそうだがw このイベントにおいては決めポーズがひとつの習慣であり、更に同日に全国で20箇所程度、同じテーマでイベントが行われていたので、ファン(参加者)同士が “今同士と一緒だ” を体験した上で、コミュニケーションを深めてもらうには一応クリアーだ。
実施にあたって難航が続く…
しかし!企画が決まったのが実施の一週間前で、声がけした他会場のオーガナイザーが参加断念続出・・・。結局チャレンジしてくれるのは1箇所のみとなったので、スペックは微妙になった。まぁ事例チャレンジ案件だし、事故らないで形にするだけでも大変。他に選択もないので、2箇所でのUSTREAM同時中継という形にする。
これをWEBで観覧するユーザーにも、”複数会場での同時中継” を楽しんでもらう為に、セルレグザの様な多チャンネル同時視聴出来るインターフェースを作った。まぁ今回はUSTREAMの画面が二個並んでいるだけと言えばそれまでなんだが、ニコニコ動画のコメントのように、USTREAMの映像の上にtwitterの文字が重なる機能を付けた。音声も会場毎・ミックスも選べるようにした。映像内容とWEB上の反応の連動を確認する為に分毎のつぶやき解析ツールも作ってもらった。
最後まで懸念されたのは、別会場の回線。そして本会場含め、”USTREAMで映ってOKな人はどれぐらいいるのか?” であった。
顔出ししたくないリアル参加者…
で、本番を迎えるのだが、別会場はイーモバイルで本会場の映像を写し、iphoneで中継。一応iphoneからの映像は実用範囲であった。そして本会場の参加者は元気良かったが、別会場の人達は、なんとテープを目に当てて登場・・・。見世物として無理強いしたつもりはないんだが、どうもネガに受け取られた様子・・・。時間が経過するにつれ序所にテープ持つのが面倒になったのか、普通に顔が出るようにはなったがw
しかしネガに追い討ちをかけるように、別会場の音声が微妙。音が出ててもレイテンシーがあり過ぎでコミュニケーションになっていないw 昔のテレビの海外からの中継より酷いw まぁテストにおいて20秒はズレるというのは確認済みなんだが、MCさんも成立させる事を諦めw 本会場のみで決めポーズ。スクリーンには、よくわからなくて立ち尽くす別会場の人達・・・。かなり辛い状況になったw
視聴数も酷いものでw 元々連休の真昼間なので数は見込めないと踏んでいたが、その予想を上回る数の低さだった。一応関係者よりも一般観覧者の方が多い数字ではあったが・・・w
豪快な大失敗であったwww
という事で、チャレンジしたが大失敗だったw まぁ事例作りが目的なんだから、数字や整合性は二の次と思っていたし、事例以外にもチャレンジした履歴も残せたのは有意義であったと開き直っているw
今回わかった課題は
- ・視聴数
告知やアイコン次第だから今後どうにでもなる。更にネタ(イベント)を変えてチャレンジもあり。・USTREAMにおける顔出し参加
顔出しは慣れの問題だし、意図をちゃんと伝えれば大丈夫だろう。・レイテンシーの解決< これは結構難しい。技術チームと詰めていきたい。
といった感じ。
イベント側もイベントを刺激的にするには良い材料と判断してくれて、12月の次回イベントには再度USTREAM活用で何かする予定。
とりあえずこんだけ日記を書けるネタを作ってくれた部長には感謝である。更に無理クリなAZZLO妄想に付き合って頂いたイベントのみなさん、WEBインターフェース作ってくれた製作会社さんには感謝!一応ウチの初めてのUSTREAM事例だ。数字や内容は失敗と言えるがなんかすがすがしい気分♪
LEAVE A REPLY