11社コンペなので…
3月末に提案予定だったが、震災でプレそのもの無くなった案件が、秋になって復活!
ウチは当てにいっても、どうせ看板負けする会社。同じ提案内容だったら電通とやるのが得意先の心理だ。なので、どうせ負けるんだから、バントではなくホームランか三振か?という方向性でプレをした。
当初、アヴァンギャルドな方向性だったので営業とは揉めまくった。「面白いのは分かるが、そんなもの持っていけるか!!」 と怒られたりもしたので、「だったら他の人とやって下さい。そんな言い方するなら自分は降りますよ」 とまで言っていた。(ほぼ全営業に言うセリフだがw)
リスクがあるのは理解しているが、ポジが大きい方向性だったので、何度も調査資料を探し出して理解を求めた。最終的には、自分よりも営業がノリノリになっていたw
元々11社参加予定だったのが2社辞退して9社による入札。大概3社か4社による競合なのだが、9社ともなると、非常に可能性の低いプレである。だからこそ、ブっとんだ提案にした。
ある種、以前から車を持っていて車の買い替えを検討している人にバイクを売ろうという様な方向性だ。
- ・あなた家族いないでしょ?
・雨降らないよね?
・駐車場ないでしょ?
↓
バイクなら風も気持ちいいよ!
そんな感じの提案だ。
この方向性はA案として春に骨格は作っていたが、新たにB案として出した緩い方向性も、得意先の本質と被る面もあって、2案とも自分の切り口で提案した。
WEBだけの提案なのに150Pの企画書になって、最後の製本作業が手間取ってしまったw
落ち着いてプレゼン出来た☆
ただでさえプレは緊張するのに
-
- 入札説明会の時に1回しか行ってない。
- クライアントと喋った事ない。
- メディアプラン以外は、頭から尻まで、9割自分がプレする。
- 典型的な大企業の大会議室。
- WEBだけで1億円の案件。
- 他店がやった過去施策は大成功している。
- 勝ったら確実に自分の代表作になる
という、アガる要素満点なプレw
前日から徹夜作業をし、早朝にメンバーに対してプレリハはした。まぁ、条件からすれば、落ち着いてプレは出来たかな?
プレ後の質疑応答では、興味があるが故、生まれるような質問もあった。まぁプレ後の直感はあてにならないのだが、とりあえずやりきった!メンバーと握手をし、爽快感満点で会社に戻った。
結果報告
翌日(10月7日)になり、朝に営業から
- 「ウチは最終選考に残っている。今日、質問に答える為に得意先に行くかもしれないから、時間空けておいてくれ」
との事。まぁここまではよくある話で、最後に負ける事も多々あるw
あまり期待せずに、別件の打ち合わせで外出したまま、自宅で待機する。
徹夜と部の歓迎会(10月から隣の部に異動になった)が重なっていたので、待機のつもりで寝てしまったが、営業からの電話で起きる。
- 「プレの結果出ました。・・・勝ったよ!!!」
との事。「やったぁ!!!!」と自分らしからぬw 感情剥き出しで叫んでしまったw “果報は寝て待て” であるw
初めてのメインスタッフで初めてのコンペ勝利☆
9月までお世話になった部長からも電話を貰う。
- 「やったな!!これで漢になったな!!」
と言葉を貰った。
集団で居る事のデメリット
今までの案件では、勝っても負けても、「まぁそぉいう事もあるよね」という感情でしかなかった。ぶっちゃけ、多くの人の意見が入る競合プレでは、自分の要素が薄いし予定調和な内容になりがちだったからだ。集団で居る事のデメリット満載なのが、ウチだw
しかし今回は2方向ともに自分の切り口。個々を薄まされるのではなく、濃くする為に各メンバーが動く事が出来た。これは当初は揉めたw 営業のハンドリングによるものだ。
結果はA案で勝った。この方向性を確実なものにしてくれた、プロダクションにも大変感謝!!!さっそく電話でプロデューサーとディレクターに連絡。ディレクターさんは結果の後、2秒程固まっていたw
この会社とは3案件目のプレで、過去2案件は負けているので、プロデューサーさんは「AZZLOさんと始めてから、もう1年ですからね!いい加減勝ちが欲しい所でしたよ!!」と、感想を貰ったw
ジョブズが亡くなった当日だった(2011年10月5日)
ジョブズが亡くなった当日のプレで “Think different” な方向で勝つ事が出来た!!!
中学中退の自分(中学二年の途中までしか行ってない)が電通の高学歴・高収入の連中に勝ったのだ!!!
不気味な笑みでこの勝利を噛み締めてます!!
とりあえず一人星子で乾杯!!
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