TANNOY PBM 6.5 Ⅱ

初めてモニタースピーカーの購入検討をする

ウチの音響環境は、ほぼ PROCALBEさん の言うがままに揃えているw

しかし、ヘッドフォンとスピーカーという音の出口に関しては、2005年に買ったSTAXエレクトロボイスのスピーカー を使っている。

既にこの状態でも 元スタジオエンジニアが前のめりになる 音にはなっているのだが、特に近年のコンプ激深い楽曲を踏まえると、部屋の反響とか位相とかも気になり初めていた・・・。

「そろそろちゃんと “モニター用” っての買うべきかなぁ・・・」

と思い、GENELECの小さいヤツ とかを検討。AZZLOが “音イイ” と思う、中田ヤスタカ、TEI TOWA、MONOLAKE はGENELECなんで、好みかどうかは別として、持ってて損はないハズ。

しかし!

TANOYのスピーカーが好き☆

昔大好きだったスピーカーが美品でヤフオクに出てるのを発見してしまう・・・。

TANNOY PBM 6.5 Ⅱだ!!!




AZZLOのTANNOYとの出会いは、92年頃?数ヶ月フランスに行っていた際に、フランス人の家にあったのがTANNOYのでかいスピーカーだった。

当時普通のシステムで聴くと “チャカチャカして五月蝿い” 音だった、The Shamen / Boss Drum が煩くなく、更に凄い解像度で聴けたのだ。CDプレイヤーとアンプは何でもない普通のものだった。

そして、96年頃、フランス在住時、AZZLOのマネージメントをしてくれていた、PSHENTレーベル内にある、スタジオは、まだ珍しかったGENELECを使っていた。
特にハットが歪んでる感じがして、正直全く好きな音ではなかったw でも、ミキサーがMACKIEの32chからYAMAHA 02Rに変わった際に、劇的に音が悪くなったのは確認出来たのでw 「モニターとしてはイケてるんだろう」 という理解であった。

PSHENTのオフィスには、TANNOY PBM6.5 (PBM 6.5 Ⅱかどうかはさすがに記憶がない) があり、こっちの方がずっと好みだったし、音の違いも分かるような気がしていた。
“ハットが歪んでない?中音が凄く綺麗!!!”

そんな音だった。

最近のスピーカーとしては、YAMAHAのMSPシリーズEVENTのスピーカー が、TANNOYと似た音の様に感じていた。どちらか買えば良いんだが、ウェスタン・エレクトリック(スピーカーケーブル)の音に変わるものは無いし、thomann S-75mk2 (アンプ) 買っちゃったしw パッシブ(アンプ非内蔵) 環境での完成形を目指していたのだった。

「落札出来なかったら、大人しくMSP5でも買おうかな・・・。低音がモリっとしてるけど、今の時代丁度良い気もするし・・・」

と思ってたら、17500円で落札出来てしまった!!!w

TANNOY PBM 6.5 Ⅱ 感想

・狙い通り!当時聴いた音だ♪
・リバーブのリリースが長い音だけが良く聞こえる。
・ボーカルの解像度がパないw
・帯域バランスは、ややハイとローが落ちた。
・ふわふわした音と締まった音のコントラストが上がった。
・hideの歪んだ声で普通に歌詞が分かるw
・hideのベースの躍動感が分かる。
・Boards Of Canada / 1969 のスネアとハットが交互に鳴ってる事を初めて知るw
・声にかけてるエフェクトの変化と思っていた箇所が、一瞬だけコーラスになっていた。
・Amon Tobin / Goto が、重力を忘れる程凄い!!!
・平原綾香 / 明日 は、”そこに人が居る” だけでなく、部屋の広さまで分かる。
・agraph / a ray みたいな静かな曲が聴きたくなるな。
・スピーカーの間隔が短くなってしまったが、悪い影響は感じない。
・Boards Of Canada / Gyroscope で酔う・・・。
・”わずかに聞こえる裏声コーラス” が聞こえるなぁ。
・STAXの解像度を超えたなぁ。
・でもSTAXでは、PCのHDDが動く際のノイズがちゃんと聴こえるw 放送局での “ノイズ発生箇所チェック” でSTAXを使うのはえらい納得。
・STAXは音の立ち上がりが悪く聴こえてくるなぁ。
・ダイナミックレンジ上がった。
・KZ(livetune) / Tell Your World の “ジャーン!” が “WOMBでの紙吹雪” となった。
・Lone / Dream Girl Sky Surfer のサイドチェインが強烈に分かるなw
・okihideは今聴いても、音のバランスが古臭くないなぁ。凄いなぁ。(当時は変な音だと思ってた)
・高域が増えた感じと減った感じの曲がある。余計な音が無くなったんだろう。
・Rei Harakami / approach も重力を忘れるな。
・Tei Towa / Butterfly の位相狂わせエフェクトが鮮明にクルな!
・奥に配置してる音がちゃんと奥で鳴るから、小音量だと聞き逃す・・・w
・小音量だと80Hz以下はほとんど聴こえないなw
・Boards Of Canada / Dawn Chorus は酔って酸欠になる感じがするw
・Kirk Degiorgio presents AS ONE / Cocoon のキックが薄く聴こえない!(ちゃんと聴こえる)
・息継ぎがよく分かるな~。
・Perfume / FAKE IT のウネり凄いな。
・Shinichi Osawa / Buttoni の位相狂わせエフェクトが凄すぎる・・・。
・生演奏モノ聞くと、各トラックのEQ設定が想像出来るなぁ。
・80Hz以下の音量は分かりにくいが、重みというか質量みたいなのは分かるなぁ。
・Nadja Lindのキックは聴こえにくかったのだが、聴こえるようになった。
・「ミックス破綻してんなぁ」 と思ってた曲が、意図も含めてちゃんと聴こえるw
・カサついた音と、艶っぽい音の差が明確になった。
・ビクターの小鐵さんは、宇宙だなぁ。
・自分がマニアックで生録したもの(オリジナル)は、えらくしょぼく聴こえる・・・。しかし叫んでる人の人数を数えられる。
・マニアックの生録をSTAXでリマスタリングしたものは、意図通りだったし、あの天高による反響が分かる(涙)
・意図したサイドチェインがちゃんとわかるなぁ。
・meg / LIES のシンセが広がり過ぎていて、物凄く複雑な音に聞こえていたのだが、大分何やってるか分かる。
・MonolakeのDAW画面が見える。
・JEFF MILLSのハットがジャリジャリしない!w
・フィードバックが非常に短いリバーブでコーラス的に厚み出してる音が分かるなぁ。
・音のスピード?みたいな事が分かるな。
・声がほんと埋もれないでよく聴こえる。
・囁き声が、しっかり聴こえる。
・音が良くなった時によく感じる “音切ったらえらい無音を感じる” が強まったな。
・音が多く重なった際に “再生し切れてない” ではなく “コンプ効いてる” が分かる。
・今までと同じ体感音量にして部屋の隅に行くと、明らかに音が小さい。小音量でも情報量が増えたんだろう。インピーダンスが違うだろうからあてにならないが、ボリューム設定値も3割減ぐらいになっている感じがする。
・自分の曲を聴いてみると、色々と “やり過ぎ” な箇所があるが、概ね意図通りだった。「多分あんな感じでしょぼくなってんじゃないかなぁ?」 と思っていた箇所は、やはりそんな感じだった。
・The Infinity Project / Stimuli とか仰け反るぐらい凄い!

完全に期待通りだ!!!約20年ぶりのTANNOYの音との再開!”正月休みの快晴の日” みたいな、ノイズなくクリア~~~な音だ!!!

そして、特にモニターと謳っていなかった、今まで使ってたEVも相当良かったと言えるな。

“全体的に音良くなった” 感じなので、今まで “これは酷い” として認識してたものも、全部OKな範囲になっちゃったのでw 耳の基準値作りに少し時間が必要だなぁ。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)