オリエン内容
某クライアントの競合プレで電通に負けた・・・。
例年は秋と冬、別々だったのだが、今年は両方合わせての施策で、例えるなら
- 「最近キャバ嬢とばかり遊んでしまったので、家庭的な女性が良い!親(凄く偉いおっさん)が 『ローラとか馬鹿みたい』 って言ってるしね!でも所帯じみてるのは嫌!去年付き合ったあの娘は家庭的で良かったです」
そんなオリエンだ。
得意領域を封印
普段の僕らのチームはある種、おかまちゃんとか、ドラッグクイーンとか、宇宙人を提案するのが得意・・・というか、持病みたいなもんでw 新種の宇宙人の捕獲作戦中だったのだが、あえて中断して
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営業がやりたいという “キリン夢のドリーム” 的なA案
“お祭りの主催者” として、”特別席でガールハント” 的な企画。
得意先商品を利用する必然性等も組み込み、確実に生活者の参加を促しつつも、ネタ感・お祭り感で演出した。
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オリエン通りの家庭的な女性をアサインするB案
ある種 “壇蜜の小料理屋” 的に、安堵感・癒やし的な担保はしつつも、”実は裸エプロン” 的な、抑える所は抑えざるをえないw 企画に昇華した。
※エロ施策という事ではなく、得意先が自慢したい事はしつつも、WEB上での情報拡散導線がしっかりしているという意味。
という、表面的には非常にコンサバだが、WEBの文脈を踏まえる戦略で挑んだ。タレントとか、いわゆる “キャバ嬢” 的な瞬間的な快楽は省いた。
普段のやり方・モチベーションではないし、営業に掻き回されて非常にモチベーションが下がりながらも、プレ戦略的には間違っていないという指針を元に、プレに挑んだ。
(途中 営業があまりにダメ で、秋の他のプレで全敗しているという話だったので、自分のも負けて、その営業が飛ばされれば良い とすら思っていた。ぶっちゃけ体に異変症状が出るぐらいストレスだった)
プレゼン後
3、4案の中にB案が残る
8社競合で2社辞退。6社によるコンペ。おそらく各社2案出しているので、1/12の確率だ。
まず、3、4案に絞った中に、B案が残っているとの事。やはり得意先が自画自賛出来る要素が強いので、プレ戦略が間違っていなかった事を実感。
営業がやりたいA案は消えたw
消えたA案については、最近よく
- 「”キリン夢のドリーム” みたいな施策したい!WEBだからAZZLOクン考えてよ!」
という勘違い相談が多く、元々、“頭痛が痛い” みたいな頭悪そうなコピー だと思ってたしw WEB施策じゃなくて “CMCRを拡張する形でのWEB利用” という順番だと思うので、一緒に作ったプロダクションさんには申し訳ないが、凄く自分の正義感から反する企画だったので、正直ほっとしてしまった。
最後の2案に残ったB案
そして今日、2案まで絞ってB案がまだ残っているとの事。正直ほぼ勝ったと思った。何故ならばB案程コンサバな企画はそうそうに無いし、なんといっても “壇蜜の手料理+裸エプロン” であるw
“ローラと遊園地デート♪” みたいのに負けた
しかし結果は想定外の “ローラと遊園地デート♪” みたいな企画の電通が勝った・・・。正直負けた事よりも、勝った案が想定外過ぎる。だって得意先は 「家庭的な女が良い。昔は吉永小百合が好きだった」 みたいな事言うてた し、「親はローラ嫌い」 言うてた からだ・・・。
速攻で負けてたら “コンサバを強要した営業のせい。実際全敗してるんだし” と考えられるのだが、最後の2案まで残って負けてるので、コンサバが悪かった訳ではないハズ。内容も当然悪くなかったハズなだけに、軽く混乱している・・・。
状況を察するに、”壇蜜 vs ローラ” という両極端な最終案で迷った挙句、”壇蜜はいつまでも待ってくれる” 的に思われたのだろうか? 明日楽しいだけのローラに行ってしまった・・・。
もう何も信じられない…
こちらは既に買い物を済ませ、味噌汁の出汁作りを始めていた所だった。もう何を信じて良いのか分からない・・・。
クライアントの本当の課題は “課題がなんだか分からない事が課題” なのだが、オリエン無視したら減点だし、ほんと訳わかんない・・・。
夏休みが取れてしまう
今日朝、デスクが隣の人に 「ここまで来て負けたらしばらく出社出来ないわwww」 と笑い話をしていたのだが、丁度来週予定していた夏休みが取れてしまう事になる・・・w
“今年の夏休みは無し” を腹くくった矢先でもあるだけにショックがでかい・・・。多分来週はダウンしてそうな気がする・・・。
“バントしてツーアウト” は超ダサい!!!
ある種、ウチの家芸である “バントでアウト” だった。
2月に “アート施策” を4億で提案して負けたがその際はやりきったから悔しくもなんともなかった。今回は悔しさを通り越してやるせない感じだ・・・。
もう、このクライアントでは絶対にバントする気は無い。どうせアウトならば、成功案件の様にアウト前提で振りきりたい!
担当者のコトバ
プレ直前にクライアント担当者から、プレ会場へ案内して頂く際の言葉を思い出した。
- 「AZZLOさん!今回もぶっ飛んだ案ですかぁ?www 期待してますよ♪」
プレ直前に 「いや・・・今回はそうでもないんですけど・・・w」 とは言えなかったのだったw
ウチに求められるのは、やはりリスクを冒した無謀な提案だと思うし、本来 “提案” なんだから、想定外でなければ提案じゃない! ・・・ ”楽しくなければテレビじゃない!” みたいだなw
周辺のモチベーションを枯らしてはならない
プレで負けたら処刑される訳でもないんだから、やはり身を削る勢いの提案をする!!!それが出来ないなら、他のスタッフに乗り換えてもらう!!!w
また、上記とほぼ同様の気持ちのプロダクションさんが居るのは、自分には心強い。ある種彼らが居るから、こう考えられる。今回彼らにも正義感を壊してもらって、コンサバな提案に付き合ってもらった部分がある。
“オシゴト” でも2位にはなる
1つ発見としては、“正義感壊した上で最終2案には残れる” という事だ。勝たないと2位以下同様なのだが、タイミングが合えば1位もありえるという事だ。ま、もうやらないけどw
今はほんと気持ちのやり場に困ってるのだが、未来には良い肥しだ。今後が楽しみだ♪
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