2013年まとめ (仕事2) -肉体を全うするという事-

4億円のプレ

2013年まとめ (仕事1) に書いたように2013年は売上げゼロ円だがw 良い経験も出来た。

2013年頭の4億円のプレ。 結果は負けだったが、AZZLOの生き様提案だったので晴々しい気分だった♪

更に、偉いおじさんに 「これは絶対に勝てる!」って言われたし (負けたけどw)、組織内では 「こんな提案もアリなのか!?」 と、参考にする人も居たらしい。

ビジネスなんで金にしなければならないが、誰かが、「AZZLOがこんな企画作るならば、オレも生き様提案してみよう♪」 となりえる可能性を秘めていた?のは、狙いの一つだった ので良かった。

4億円プレ概要

この4億のプレでは、前段にこんな事を書いていた。(過去資料の繋ぎ合わせ含む)






AZZLOはこの事象から、某組織に “4億円でアート施策” というプレゼンをした。

日本の美術館の数、年間来場者数、WEB上の検索ニーズ、といったマーケティング的データ資料も作った。

「購買行動が循環するにはアート的アプローチが必要!日本では堤清二がやれたのだ。電通に永久的に騙されない為に、今こそアート的アプローチが必要です!!!」

表層的ではあるが “ロジックとしては” そんな提案だった。4億円あれば、その初動は作れると思ったのだ。

「堤清二をネガに捉える人も居るハズ」 という偉いおっさんのアドバイスから、この資料はプレゼンには入れなかったのだが、AZZLOの納得感としては入れておいた方が良かったなと今は思う・・・。

ま、”金でアート” なロジックで聞こえが悪いがw 日本のクリエイターに4億円丸々ではないが、2億円ぐらいは払える想定だった。(他は組織の儲け分と媒体購入代とか)

企画背景 / 負けたが良かった

余計なお世話かもしれないがw 個人的メインテーマ(モチベーション)は “表現する人の舞台を作りたい” って想いだった。

もちろんAZZLOの出来る範囲で、企業側のメリットに昇華した。この “表現者と企業のお見合いおばさん” 的な事がAZZLOの代理店内における役割 だと気付いたな。

堤清二ロジックなので? J-WAVEで番組も作る予定だったw コレやれたら、”更にいつ死んでも良い” 履歴となるハズだった。

ま、実施出来なかったので、”このままでは死ねない” とは言わないがw “まだ生きても良い理由” を確認する事にはなっちゃったな・・・w

プレゼン結果

ちなみに、このプレゼンで勝ったのは、電通ではなく、某ネット系代理店だった。「トラディショナル代理店が癖がある提案ばかり持ってきて、各部署の意見が揃わないので、ネット系代理店のなんでもない案で決定した」 という事だった・・・w 実際4億使って何も起きてないw

堤清二が亡くなる

「『金が少ないから出来ない』 って訳じゃないけど、このロジックで実施体験したいな~・・・」 と思っていたのだが、先日、堤清二が亡くなった。

TOKYOとTOKIOを混同してはならない(堤清二の風はもう無い)

を7月に書いていたが、タイミングが合っちゃって 「あちゃ~・・・」 って思った。

西洋銀座 も閉館したし・・・。

既にセゾングループは無い訳だが、AZZLOは間接的にセゾンにはお世話になっている。おそらくセゾンが無ければ、”店舗のAZZLO” の繁栄は無かったと捉えている。(プレゼン後に思い出したw)

店舗のAZZLOと堤清二

母である YUMI YAMAZAKI の “店舗のAZZLO” は、実験的に西武渋谷店に出店した事がある。そしてセゾン内の出版社であった、トレヴィル から、丸尾末広や佐伯俊男の作品集を出版したりしていた。

“店舗のAZZLO” が、”緊縛SMの洋風版” という誤解を解けた (解ききれなかったが) のは、セゾンのお陰もあったハズ。

店舗のAZZLOはバトンを渡したハズ

現在は、ベビー・ドール の緑川みらの さんらによって、この誤解の更新を続けられている?・・・かもしれないw (真面目な感じの会話した事ないんでw)

“店舗のAZZLO” はバトンは渡せたと捉えている。(だからAZZLOは “店舗のAZZLO” を復活させる気が全く無い)

種を植える人達

この辺の事、分かってきたのって、この2年ぐらいなのだがw DJ WADA、黒田雄一、松本秀人、デニー愛川、といった、”種を植える人達” からの影響・使命と同様に、堤清二とは会った事ないと思うが、同じものを感じる。

セゾンや堤清二っつぅと、”バブル懐古主義” 的に捉える人も多いだろうが、確かに終わったし、元気だったのはバブル時期だ。「バブルはどこかで起こす必要があった。そこで “日本が選ばれた”」 ってどっかの記事かなんかで堤清二が言っていたので、バブルの請負人の可能性もあるw

しかし、現代の課題として共感せざるをえない発言も多い。

大卒者 (エリート) が組織で使いものにならない理由 2

にも貼った動画だ。

“電通による2020年オリンピック誘致成功” は、敷かれたレール感を推測出来る発言でもあるなぁ。

“貨幣” と “想像” をブリッジしなければならない

セゾングループは “消費と文化の融合” がテーマだった との事だが、広告代理店に置き換えると

“目先の売上げ (企業が実施出来る企画)とクリエイティブ (生活者が動く企画)の融合”

がテーマと言えると思うw

現実は融合じゃなくて、企業側目線での “妥協” が大半である事が課題。

代理店がこの時代をつまらなくした。保守的な提案しかしない!(電通含む)
“面白い事したい” 人には代理店は居る場所では無くなっている。

事実が裏付けている。

資本主義である以上は…

広告代理店は “広告枠” を売るメディアレップではないのだとしたら、”人を動かす企画のプロ” として、ちゃんと企業に胸を張って提言していかなきゃいけない と改めて思う。

クリエイティブって言葉が近年汎用的で好きではないが、どの業種でも必要な感覚である事に気付いたな~。

時代は変わっても、資本主義である以上は、常にこの葛藤を続けるんだと思う。

堤清二に憧れ、表面的に分かるセゾンの過去からパクるのではなく

こんなスタンスで生きていきたいと思う。WADAを崇拝し過ぎてDJが出来なくなったAZZLOだけに・・・w

バトンを渡していく

“セゾンスピリッツよ永遠に!”

的な事は嫌だw そぉいう生き字引的な事じゃない。

AZZLO自身の解釈とプロダクションさんの解釈・力を合わせて 小さな事でも更新していく。それが “バトンを渡していく” って事。すなわち “肉体を全うする” 事 だと思う。

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