2014年末から日本でも話題になっているトマ・ピケティ。
- “r(資本収益率)>g(経済成長率)”
という簡単な話がコアで、紐解くと
- 「既存金持ちはより金持ちになり、そうでない人との格差が拡大している。ダメよ~ダメダメ!」
っつぅ事らしく、経済本にしては比較的若い人が多く手にしていて日本でも50万部売れてるとの事。
- 「経済学だけではそうかもしれないが、それぞれ背景 (いわゆる文化) がある。理屈だけでそんなものはユートピアだ!」
等、賛否両論起きているが、ワイドショーの嫁姑問題的な、”どちらも一理ある” から話題になるんだろうなぁ。
- 「経営者のギャラが高い!彼らの労働はそこまでの価値はない!」
という指摘に対しては、AZZLOはそう思わないんだよな。”株主の執行役員” 程度の経営者だったら、まぁそうだと思うけども、その程度で留まってもらっちゃ困るからな。無理やりにでも金つかませてちゃんと働いてもらった方が良いと思うw これも “どちらも一理ある” だな。
もろもろざっくり印象は
- “フランス人が金持ち批判している”
的なものでw
これがフランス人として当然な感じなので姿勢には共感するw そしてユートピアを求めるのは人として真っ当な事だと思う。
※AZZLOは金持ちではなくスノッブ (小金持ち成金) が嫌い。
さっそくAZZLOも読んでみようと思うが、約6000円・・・高い・・・。 まずこの段階で所得格差に直面するwww
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記事を見れば見るほど、幼少の頃の記憶が出てきたのでメモしておこう。切り口としては3つある。
- ① “r(資本収益率)>g(経済成長率)”
に関しては、幼少の頃のAZZLOの祖父への質問を思い出した。
- 「お金いっぱい持ってると金利だけで生活出来たりするって事?(なんで金利が存在するのかな?)」
と、5歳~8歳ぐらいの間に祖父に聞いた記憶がある。その時の祖父の表情が普段にはない表情だったな。30年経ってぶり返した記憶だw
資本収益率が必ずしも経済成長率と連動してるとは言えないと思うが、プラス成長する上では大概連動してる (するように整えておく) 訳だし、幼少のAZZLOでも感づく当たり前体操な事だと思うw
- ②「なんでサラリーマンで家買えたり、車買えたりするんだろう?ローンという手法があるにしても、ちょっと無理じゃね?」
というのも、幼少から感じていた。マンション3000万に車200万を5台買ったとしたら、4000万。当時住宅ローン利率は何%だったかわからないが、「払い終えると約倍の金額を払う事になる」 というのが住宅ローンの前提だと聞いていた。よって、7000万~は、家と車に生涯でかかるという計算だ。
※今は3000万の住宅ローンだったら、3300万程度、利子は1割ぐらいで済むっぽい。
7000万を30年で割ると、年233万。12ヶ月で割って月19.4万。
- “バイトで月15万。若いサラリーマンで20万~25万。おっさんになると30万~”
というざっくり手取り月収で考えると、成立しない生活プランなんだよな。
仮に出来ても旅行とか他の消費は出来ないし、リフォームなんかも出来る訳がないw 病気になっても治療代ないしw 子どもが居たら自殺行為だw
ま、現実は奥さんのパートやら含めて大半の人たちがやってきた訳だが、それでもスレスレ過ぎると思うよな。
やはり、スレスレというか、幻想だったという現実が露呈してきているもんな。
今の金利で計算すると- (3300+1000)÷30÷12=月11.9万
まぁこれならなんとかなるか。(直近のバランスを前提とするならば)
- ③なぜインフレが続いていく前提なのか?
バブル崩壊まで 「インフレは続いていく前提」 だったが、「なんで???」 と思ってたんだよな。
もちろん絶対だったら、”金利高くても今買ったほうが特” とも言えるが、続く根拠に子どもながらに疑問だったw 正直 「続くにしても昭和初期からの勢いは無いんじゃない?」 と思ってた。なんとなく20世紀の成熟を感じてたんだよな。実際後半だったしw
資本がある人はデフレの気配を感じて、もろもろ調整しておく事が出来るが、いわゆるサラリーマンは景気依存で自分でコントロール出来る領域が少ないので、当然 “r(資本収益率)>g(経済成長率)” になると思う。
gは個人ではコントロール出来ないが、rはある程度コントロールしやすいって事だな。
幼少からそんな疑問を持っていたAZZLOなので、ピケティの話は(読んでないけど) 「ふ~ん・・・ですよねぇ」 だったりするw
しかし、ピケティの提言としては、「高額所得者からがっつり税金取ろう♪」 的な事だったと思う。ま、それはそれで調整はしても良いと思うが、それで格差是正・貧困層が救われるのかな?
望まない貧困は改善された方が良いが、そもそも金銭的格差は無い方が良いんだろうか?
別に、少数の富裕層が肥大する事にともなって貧困層が増える訳でもない気がするんだが。
アベノミクスにも紐付くが、”庶民に優遇しても貯金になって金回らない・・・w” という実績があるから、富裕層を肥やした方が国力としては良いんじゃないか? って感じもするしなぁ。
※とは言えアベノミクスは、順番とタイミングがガタガタだとは感じるが・・・。
貧困層が増えていけば、新宿西口公園みたいな、言うならばコミューンがw 出来て、それはそれでむしろ矛盾の無い規律で運営されるかもしれないしな。
ピケティーの言いたい事は、「貧困層撲滅!(増加抑制)」 なんだろうかな? 読んでないから分からないけどw おそらくその目的が明確じゃないから、”事実が不透明な三船美佳・高橋ジョージ 離婚訴訟” 的にw 議論のネタになってるんじゃないかな?
雪と雪だるまに近い感じする。雪だるま状態は溶けにくいが、雪単体はすぐ溶ける。しかし雪だるまが雪を吸ってる訳ではないんだよな。逆に言うと雪だるまに達するまでは周辺を巻き込まなければならない訳だが、今はその傾向は以前よりは弱い時期な気がするんだよな。・・・いや “直接的ではなく間接的になった” とは言えるかな?
“資本主義の維持・拡大” という目的だったとしたら、リアルの世界をどうこうするんではなく、クラウド・AIの別の経済圏を作るべきだと思うな。”人が関与しなくても動き続けるセカンドライフ” みたいなもんだ。AZZLO的にはクラウドがユートピアになるんだと思う。嫉妬やエゴといったアルゴリズムを排除しておく事も出来るだろうしなw
いわゆる中間層のポジションが20世紀黄金比ではうまくいかないという事が、課題なんだと思う。「富裕層が悪」 という雰囲気は彼らからすれば “言いがかり” という感じがしなくもないw 富裕層は富裕層なりの苦労があるし。
“中間層に対するセーフティーネット” って言葉も意味もおかしいかもしれないが、振り返るとそぉいうのがあった様な気がする。”上には行けないが下がる事もない” という感じで悩まなくて良かった気がするw 言うならば旧ソ連も憧れる社会主義国だったのが日本だった訳だし。
・・・どの時代も経済の課題は常にセーフティーネットのバランスなんだろうなぁ。直近は資本主義のエゴの側面でボロボロだからこそ “次世代リーダー育成” みたいなのがテーマになったりするんだろうし。
社会主義が上手くいくのは、”教養のあるリーダー” 的なのが居ないと成り立たない気がするもんな。昭和はそれが “厳しい父親” で家庭で個別に起きていたんだろう。
いずれにしても日本はまだまだ平均して裕福だと思うんだよな。AZZLOですらPCを3台も持ってるしw 貧困層ってカテゴライズされる人たちでも、大概電気は通ってるし、家に風呂あったりするしなぁ。
AZZLOは成人してから月13万円程度で生活してた時期もあるが、意外となんとかなるしなぁw (その分様々な方に助けて頂いていた訳だがw)
世界的に見ると、貧困層的な人たちは、必ずしも金が引き金で困っている訳ではないケースも多々あると思う。金が無くても不条理さが無ければ、不満は無いんじゃないかな? 逆に金があっても困ってる人は少なくないw
20世紀の共通人生ストーリー (三種の神器しかり) が破綻してきていて、とは言え残り香はあったりする中なので、その歪で苦しむ若い人が手に取る本なんだろうという気がする。
AZZLOとしては
- “ケーキの配分よりもケーキの大きさが課題。そしてそれぞれの胃袋の大きさ (エゴ含まず)は違う”
と思うな。
その課題解決の為に、一時的に富裕層にご協力頂くというのは、”富裕層は毎度満腹まで食べている前提” の上では一つ手だとは思う。
- “食糧難だからって相撲取りに普通の1人前は少ない”
という事は留意した方が良いと思う。
ノブレス・オブリージュを踏まえると、”戦争になったら前線に立つのは王様” なのでw その分普段は良い暮らししてないと不公平だからなw
日本の天皇も 「ふと、キャバクラに行く」 って出来ないからなw
要は
- “有事の際に、率先して
逃げる周辺を助ける”
モラルっつぅか教養っつぅか正義感というか、そぉいうのが欠けてるのが本当の課題じゃないかな。
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まとめると
- 1:”r(資本収益率)>g(経済成長率)” は当たり前体操
2:中間層のポジションが20世紀黄金比ではうまくいかない
3:教養あるリーダーと資本が一致しない (庶民が金を手にすると質が悪い)
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エゴが絡んでいるリアル・金においては解決出来る訳がないので (唯一可能性あるのは教育段階からの仕込み)、クラウドユートピアに住もう♪
って感じだな。
※マララの言ってる 「教育こそが・・・」 とは違う。
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