自分がやっている企画方法が少し客観的に見つめる事が出来てきたので、整理の為にメモ。
AZZLOの思考法 で書いた事と重複するが、当時はF1放送見たさに急いで書いたのでw 今回はもうちょっと細かく書いておく。
まず2次元
まず2次元で当たり前に考える。オリエンをちゃんと満たしてみるのだ。例えば
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- 東:注目を高める為のアイコンを検討(タレントキャスティング)
- 西:コミュニケーション対象者が多い場所で情報発信(媒体タイアップ)
- 南:流入経路拡大(バナー出稿)
- 北:ソーシャルストリームに乗せる導線創出(FBページ作成とか)
ま、考えるというのもおこがましいタッチポイント創出止まりで既存手段寄せ集めの広告である。
※この段階は最近は5分で終わらせられる事も増えてきている。
普通代理店がやってるのは、この4点であろう。深みはともかく全方向押さえてるからOKであろうという、プランナーの免罪符にしかなっていない企画が多い と思う。
これはまだxy軸しかない思考だ。どれをやっても間違いではないが、要は予定調和なのだ。自分はまず、あえてこの方向で四面楚歌になる。 このまま進んでも確認するべきz軸がないから、取捨が出来なくなる。個々人の好みでしか判断が出来ない状態だ。
プラス座標だけでなくマイナス座標もある
仮にz軸があったとしても、大概+の方向しかない。いわゆる「もっとジャンプしたい」という上を目指す視点しかない。本来は-もあるハズで、ジャンプではなく地面を掘るという方向もあるハズ だ。
z軸の+60座標は対象者には丁度いいが、70座標までいくと手を伸ばしても届かないものになってしまう場合もある。xyzどれも高い数値であれば良いという訳でもない。
無重力化
この 三次元の考えを続けていると、元々の東西南北がどこだったか分からなくなったりするw すると、東西南北がただの習慣から決め付けているだけ(いわゆる常識)で、本質が無い設定だった事が分かったりもする。 ここまで行けるのは稀だが、最終的に目指しているのは “本来の東西南北の再設定” なんだろう。
自分が あえてエロ施策を作ったりするのは、一度、既存の東西南北を自分の中で分からなくする為だったのかもしれないと今は思う。
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- xy軸だけで考えて、まず四面楚歌に達する。
- z軸の存在を確認する。
- xy軸で良かった座標が、z軸含めるとイケてなくなったりする
- 最適なxyz軸の座標を見極める。
- 既存のxy軸から見た現在の座標の読み方を設定。
多分目指してるのはこぉいう事な気がする。すげ~面倒・・・w 特に5番は大変 である。
相手と共通する2軸を見極める必要性
よく「お前はネガティブ過ぎる」と指摘されるが、それはz軸を明確化する為だったし、逆に「異常にポジティブだな・・・w」とも同じ頻度で言われるようになってきている。ポジティブな場合はz軸がある場合だろう。
おそらく自分はyz軸しかなかった人間なんだろうw 故に “上から目線” とか “斜めから物事見過ぎ” とか言われるんだが、反省する気が起きないのは、x軸がなかったので認識出来ないのも当然であろう。
“AZZLOがx軸がないからダメなんだ” というのも別に正しい。しかし みんなz軸がないから苦しんでるように見える。 僕はx軸を確認し、z軸の存在を認めやすくするのが、立体的に正確な仕事の進め方なんだろう。
・・・ぶっちゃけこの話は、誰に話しても「分かるような分からないような・・・」と言われるw
渋谷には地下もあれば地上もある
xyz軸が分かりにくいのであれば、例えば、”渋谷に行く” 際に地面の上であれば、そのままで良いが、渋谷の20cm上に行くのであれば竹馬が必要だ。渋谷の1000m上であれば飛行機で行かなければならないし、渋谷の100km上に行くのであれば、スペースシャトルで行かなければならないだろう。
同じ “渋谷に行く” でも本来はもっとパターンがある という事だ。
そして、この場合は重力と地理を前提とした発想だが、正確に言うと、渋谷から5m上は “渋や~ん” という場所で、5km上は “渋やはぁ~ん” という地名かもしれない のだ。そして渋谷から地下10kmは “渋ぅ~ん” という地名かもしれない。
そして、渋谷と今まで言っていたのは、実は “渋ぅ~ん” であって、本来の渋谷は、”ちぷや” かもしれない という事に気付く場合もあるという事。
「余計分かり辛いぞ」という声が聞こえてきそうだがw “円錐を上から見たら円で横から見ると三角” の発想とほぼ同じ だ。要は “既存の常識の視点だけではなく、疑って違う視点からも見て考えてみよう” という事だ。
2軸座標への翻訳
自分を正当化する非常に良い材料に気付けた気がするw ただし 人に話す際には、常識の視点から見た座標に置き換える事は忘れずにしなければならない・・・。
聴覚は3次元
おそらくこの方向を持ってしまっていたのは、”クラブによって同じ曲でも鳴りが違う” 体験と、特に聴く側ではなく、やる側として “クラブによってモニターの取りやすさが違う” 体験が大きいように思う。更にマスタリング作業によって、”同じ曲でもコンプの設定次第で意味が違ってくる” という判断を繰り返した事による気がする。
WADAさんのインタビューである種繋がる言葉があった。
最後に、WadaさんにとってDJとは、Mixとは何でしょうか?
- W:二次的創造。それぞれのトラックの、それぞれの持つイメージを組合わせて、さらに違ったイメージに変化させ作り出す事が可能なもの。
- “オリエンの持つ意味から分解して、オリエン返しではなく、期待を上回る企画にする”
- “『期待を上回る』のはz軸も含めた再定義が必要”
プランニングの仕事は、WADAの言葉を切り口にすると、こんな形で表現する事も可能だと思う。
デニーさんによる星子もある種繋がる感じがする。最低で半年後の完成を踏まえ、更にヴィンテージも想定するというのは、ある種z軸を踏まえた思考が不可欠な気がする。
自分はそもそものx軸が足りないし、最終的な3軸の座標を2軸に変換する作業がまだまだだが、精度を高めていきたいと思う。
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