目次
はじめに
12月1日。健康診断をする病院が渋谷だったので、先日オープンした渋谷パルコに寄ってみた。12時からジャスト1時間見回ってみた。
渋谷パルコに行く前の印象
渋谷パルコ。ちょいちょい共感はするが、最終的に乗ってくるコンテンツによってゲップが出る感じでもある。
— azzlo (@azzlo) November 26, 2019
渋谷パルコ。渋谷の各地に散らばっていた要素を集合させた(退避させた)施設である様だが、それは街ではない。その点は意識している様だが。
— azzlo (@azzlo) November 26, 2019
渋谷パルコ。東急に犯される渋谷から50代~の思い出を守るシェルターなのだろう。既に(何割かは)博物館の様だ。
— azzlo (@azzlo) November 26, 2019
渋谷パルコ。ソースは忘れたが「"50代~が若者に教える" なんてコトもイイと思うんだ☆」みたいな関係者の意見があった。"僕らは先輩方に教わりたい" という若者の意見であれば面白いが…。
— azzlo (@azzlo) November 26, 2019
箭内氏のクリエイティブが彼のポートフォリオの中で圧倒的に刺さらないw 糸井重里を薄めただけの仕上がりになっている (箭内氏の多くはイイと思うのだが…)。
渋谷パルコに行ってみた印象
- PARCO HULIC というビルのダブルネームに違和感を感じる。
- 欧米系外国人はほぼ居ない。見分けがつきにくいがアジア系も多くはない。(女子においては韓国系メイクが流行ってる? 上に男子も髪型が韓国アイドル風なので見分けがつかないw)
- スタッフがまだ慣れていないし緊張しているw
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任天堂ショップが圧倒的集客力。360分待ちとなっていて外遊階段は待機客専用スペースとなっている。
彼らにおいては
「秋葉原にあれば楽なのにぃ~。渋谷で他に寄るトコないよ~…」
であろうw
- 共有エリアも各ショップも内装がショボい。既に傷が目立っている箇所がチラホラだし、ケバってる木材壁なんかもあって危険!!! かなり急ぎつつも安い業者で施工したのは明白w “超金持ち学校の文化祭” という感じだ。
- どのフロアも照明がイマイチ。濃淡がなく商品が立っていない。(以前のPARCOからそんな感じだが)
- “フロア” という概念が古臭い印象を覚える し、今回のPARCOのコンセプトからして遠いのではないだろうか? 消防法のハードルもあるのだろうが。
- “上階に行くにはクライミングしなければ進めない箇所がある” とか、フィジカルな体験を刺激する様な仕掛けがあったら面白い。せっかくビルから作ってる んだし任天堂が入ってるんだから、“リアルマリオ” な商業施設だったら地球上で話題になった だろう。パンモロしまくりで集客力アップ だしw
- “エスカレーター” って飽きたな。デザインだけでも弄れないのかしら?
- 売ってる服の多くは面白い。神南~神宮前のおいしい要素が集結しているのだろう。…とは言え2005年ぐらいまでのLAD MUSICIANの方が面白い。
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B1の飲食フロアは、もっとカオスで 新丸ビルの丸の内ハウス 方向の期待を持っていたが全然違う。スペックは満たしていても色気が皆無。夜に飲みに来たい感じは一切しない。近場で働いていたらランチに検討はしつつ高いから却下する食堂でしかない。
列が出来ている店舗とガラ空きの店舗の差が激しく 東京の人はほぼ居ない 印象。ワイドショーパブからの流入客だろう。
- ユニオンレコードの店内オーディオが籠っている上に歪まくっているw が、ラジオ的ノスタルジーな音質というモノサシでは悪くない。
- B1喫煙スペースがショボ過ぎる…w
- ALTEC A7 的なホーン型スピーカーを設置しているショップがいくつかあったが、小音量なのでほぼオブジェであったw
- ちょっとした休憩スペースが無い。
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最上階の屋外イベントスペースにおいて、人が通る導線にある椅子にスタッフが座り何やら集合MTGをしている。
「◯△□らしいんだけども…」
と覇気が無く伝えるマネージャーであったw 邪魔だしイベント事故りそうだな。
- “ビル内完結” のデメリットを逆手にとってラブホがあったらイイと閃いた が無理なのはわかるのでw “PARCO的ネットカフェ” とかあったら面白かったかも な。いずれイベントとして期間限定実施とかありそう だけども。
- “PARCOらしさ” 的なモノを求めている人は居るけど少数。6Fの秋葉族とB1の田舎から来たおばちゃん達の割合が高い。6F客は見事に他フロアへは一切足を踏み入れていない様子w “限定アイテム買ったら速帰宅 or 秋葉に行かなきゃ☆” そんな感じだ。
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6Fの任天堂 / ゲーム関連客:5割
ファッション客:3割
AKIRAファン:0.5割
B1のワイドショー流入:1.5割パッと見の印象だが、そんな感じだった。夜になったりPARCO劇場がオープンしたらまた違う構成になるのだとは思う。
- なんか “元ネタ” が透けて見える印象だし “渋谷パルコが東京渋谷という地を選んでくれて誇りに想う” 的な感情は生まれなかったw ま、元ネタが過去のPARCOからだったりする領域もある訳だが…。
- ファッションはないが、秋葉原の旧ラジオ会館の方が空間としては面白い。
- ファッション領域のテナント誘致においては、渋谷パルコでしか出来ないレベル/内容なのかもしれない。しかし6FとB1、イベントスペースとの親和性というか 偶発性においては疑問を持つ。全体ではカオスかもだがフロアごとに分断されている からだ。
- 良くも悪くも “パルコ感” に縛られている印象。期待し過ぎなのだろうが…w
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書店が無かった気がするのだが…。WAVEの看板出すぐらいならLOGOS復活の方が理にかなってる と思う。LIBROでもイイし。
書店とは周辺地域を象徴する場であると思うし、商業施設においてはコンセプト / アイデンティティを表明する場とも言えるのだが…。
ついでに寄ってみた渋谷スクランブルスクエア
- 内装が比較的しっかりしている。
- スタッフが落ち着いている。
- ヴァレンティノとJIMMY CHOOのクソ高いスニーカーが好みであった。KENZOも目を惹いた。
- 掃除がイマイチ。
大きな埃玉を各フロアで見つけたし、壁を触れるとしっかり埃が指で取れるw 外部のエスカレーターでは飲みこぼし跡なんかも放置されている。
- 6F(化粧品)、11F(ツタヤ / スタバ他)のバランスが良かった。
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“突如現れる場違いなテナント” は、商品は場違いっぽくても、見た目はフロアに適した雰囲気にした方が良い。
化粧品フロアに “おいしいごはん” を売っているスペースがあって “腸内からきれいに☆” 的な狙いなのだと思うが、ラグジュアリーなフロアに割烹着スタッフが居たら誰も近付けないw
- 多くが展望台目当ての客 の様だ。エレベーターではなくエスカレーターをオススメ(ほぼ強制)されるので、展望台エントランスの14Fまでエスカレーター乗車率85%。この導線が有効に機能していると思われる。
- 各エスカレーターには警備員が付いているが、警備会社の制服ではラグジュアリー感を削ぐ し、彼らの目が死んでいるw カワイイ専用制服作ってあげればイイのに…
- NHKのギャラリースタッフのオペレーションが真っ当。
- ハンズがあった。上階ビル勤務者には便利だろうが、”センター街→井の頭通り” に行く理由がなくなるというコトであって “ビル内完結” の方向は街としてはダメだと改めて思う。
- 7F~8Fだったか? 新丸ビルの様な吹き抜け休憩スペースとエスカレーター横にも休憩スペースがあった。
- 魅力的かは別だが “丁寧でキレイな仕事” ではある。(掃除には課題があるが)
- アイデンティティがないので、しっくり感も歪感も少ないのだろう。
まとめ
比較対象として違うのかもしれないが、全体的なクオリティー、ツッコミどころの少なさは、渋谷スクランブルスクエアに分があった印象。もっと吐き気がする場所かと想定していたが悪くなかったw
とは言え、既に新宿や銀座で達成されてるコトを渋谷でやっても、”街の魅力” かどうかは別の話 だとは思う。
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