国会とオリンピック誘致について

去年の年末、民主党から自民党に政権が移ったという事らしいが、別にどっちもどっちだと思うので、特にネガでもポジでもないという印象だ。

施策の良し悪しは、追いかけていないので詳細はまったく分からないが、民主党は自民党批判しか出来なかったので、批判する元ネタが無いと何も出来なかった。(自民党と反対の事を言うだけがアイデンティティだった)自民党はまだ自らのアイデアがあるような雰囲気はしていた。

しかし自民党は民主党を批判しはじめ、結局同じ様な事を言っている印象がある。一番分かりやすいのは、スローガンだ。

自民党は “取り戻す” だそうで、民主党は “復活させる” だそうだ。

これ、自分ら生活者においては、ほぼ一緒だ。自民党においては “政権を” というのも含まれるのだろうが、とりあえず自分には関係ない。

何よりも、”過去比較前提” というのがもう終わってると思うwww。豊かだった元気だった日本というのは、おそらくバブル期をベースとしているのだろうが、あんなの素人の自分から見たって再来する訳がない、超レアケース時代だと思うし、あの手の “元気” は高度成長期時代のセオリーの完成形だと思うので、モノの時代が終わった今となっては、既にセオリーを通り越したパターンでしかないだろう。

まぁバブル期再来を臭わすのは、分かりやすいし好印象を持つ人が多いだろう。故に “選挙で勝つ戦略” としてのキャッチとしては理解出来なくもないが、中身も同じだったらマジ終わってる・・・w

とりあえず急激な円安へ変化させたという、”自民党は力がある!” 見せつけは成功だろうが、未来の日本設計ではなく、過去回帰なのだから、すぐ行き詰まるだろうな。
元気とは何なのか?何故無くなったのか?を整理しきれていなくて、表面的なママゴトしてるようにしか見えないなぁ。
「よぉ~っし!取り戻す為に俺らも頑張ろう!」と生活者が全くなってない事が、このママゴトを実証しているだろう。施策の良し悪しを判断出来ない、疑わない人間を育てたのは政治なのだから、自業自得だwww

自民党政権によって一時的には好影響があると思うが、長期的に見たら “延命でしかなかった” というオチな気がするな。



ついでにオリンピック誘致について。

オリンピックの効果は別として、自分は国立競技場の近所の住んでいるので、開催期間中に混雑するのが嫌だw ワールドカップの時に酷い目にあっている・・・w まず地元民が「迷惑だ」と思っている点からして、実行する理由は低い。

経済効果云々については、計算する材料が無いので黒字になるか分からないが、それなりの効果があるのは当然だろう。仮に赤字でも金で解決出来ない二次的要素があるのも分かる。

猪瀬 直樹氏のインタビューを見た際に、彼はこんな事を言っていた。

1:「経済効果はめっちゃある!なんで反対する人がいるのか分からない」
(「反対者は馬鹿だ」的ニュアンスあり)

2:「感動のスポーツを見る事でスポーツ振興に繋がる」

みたいな事を言っていた。

ではどのぐらいの経済効果があるのか?公式サイトを見てみると、説明ページを見つける事が出来なかった・・・。公式で伝えてないのであれば、そら「税金の無駄使い」とか言われるのも当然だろう。「分からない人には共感してもらわなくていいんです。」と言えるなら良いと思うが、共感を求めている割にはやるべき事をやってないな。

2については、別に今の時代生中継がフルハイビジョンで見れるんだから、どこでやってても良いような・・・。会期中の全競技では数百万人が会場で見るのかもしれず、確かに大きな数字だが、一時的な気がする・・・。二次的に継続されるものになるのだろうか?

デンマークのような自転車普及を促す政策とか、もっと頭使った上で、”故にオリンピックが必要” って言われないと、まったく共感出来ないな。すっごい短絡的な感じがする。

その短絡さを象徴しているのが、このコピーだろう。

TOKYO 2020 CANDIDATE CITY|2020年、オリンピック・パラリンピックを日本で!

何この小学生が親に言わされている感じ・・・w そもそも夢ってのが全員おぼろげな定義だし、若年層においては更に薄いだろう。東京都の鼻息の荒さだけは、なんとなく伝わるが、便乗したい提案には感じられないな・・・。

『”努力している人の生き様を見せる” 事により、チャレンジする勇気を作る』という事なのだろうが、日本開催ではなく “日本人が外国で活躍” とかの方が、実感になるような気がする・・・。

まだデッサンもしておらず、絵画道具だけ並べて「これは将来超名作で高値で取引されるハズだ」と言われる感じだなぁ。

二次的要素にしても

・オリンピックによってスポーツにトライする人が増える。
・需要向上に合わせた施設・環境整備を行う。(民間でもビジネスになる)
・スポーツ洋品店 / メーカーの発注が増える。
・これら様々な新規の人の出会いがある事で、異性交際が誘発される。
・”夜のスポーツ” へ繋がる事により、少子化対策 多子化振興に繋がる。
・健康的な男女が育成される事により、海外からも “夜のスポーツ” 目当てに入国者が増える。

スポーツを軸として世界が注目する日本となり、経済も活発化される。

とか提示されれば、「確かにやってもいいよね!」と言えるが、現状のコミュニケーションでは、抽象的過ぎてしずらないな。

そもそも、あんなどうしようもないコピーで惹く人を相手にしてるならば、もっとダイレクトなメリットを提示しなければ、すぐに我に帰るだろう。騙すならもっとちゃんとやらないと・・・。

しかし、なんで自分よりも資本主義価値観の上での上流教育を受けて、自分よりも高額な投資(給料)を受けている人間が、こうも自分の様な中学中退×薄給に、突っ込まれてしまうのだろう?w

と書いたように、ウチの会社の偉いおっさんよりも、もっと偉いおっさん達がなんでこぉいう事になるのだろうか・・・?


ノブレス・オブリージュ

とりあえず現段階では、偉い人達はこの概念が無さ過ぎというのは明確だと思う。ヒエラルキーをただの権力として勘違いしているという事だ。

・・・そして面白いのが、このウィキペディアの下部に、関連項目としてロータリークラブへのリンクがある。自分はロータリアンであった祖父に育てられ、フランスに住んでいた事によって、ノブレス・オブリージュの考えがどこかで染みた人格になったんだろう。

自分の育った環境はレアではあるが、偉い人達は高等教育を受けている訳で、人の上に立つのであれば、ノブレス・オブリージュじゃないにせよ、尊敬される存在であった欲しいな。(最低限共感される言動は必要)

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