提案は見送りしたがw
初音ミクが、ファミリーマートや、ドミノ・ピザやら、有名ブランドも活用して、大分市民権を得てきたので、そろそろウチの看板でも接する事が可能なw クライアントでも提案出来る段階になった雰囲気がしてきた昨今。遂にボカロ施策を企画!!!
公開されたら動画再生回数数千万回では収まらない事も期待出来る大変な話題になりそうな企画なのだが、製作期間の厳しさや、オリエンとのマッチングを踏まえて、別の機会に提案する事にした・・・。
某テレビ番組とのタイアップ企画もテレビ局が前向きだったし、いつか絶対に実現したい!!!
ボカロ楽曲を聴きまくる
この施策では、有名ボカロPさんに楽曲を作ってもらおうと思って、楽曲を聴いて気に入った人に個別にコンタクトを取っていたので、色々とボカロシーンの勉強が出来た♪
家の裏でマンボウが死んでるP
まず、数年前に自分が初めてボカロ楽曲を聴いたのは、コレであった。
この “家の裏でマンボウが死んでるP” さんのストーリー性に当時は衝撃を受けつつも、自分が思うボカロ曲のイメージそのものだったので、非常に理解しやすかった。
iroha(sasaki)
これはビビった。連続して何回も聴いてしまったな。かなり日本人でしか作れない曲調だ。
kz(livetune)
そんな最中、企画を一緒に作っているプロダクションさんから、kz(livetune)さんを教えてもらう。「初音ミクの世界観は、この人が作ったとも言える」という、いわゆるパイオニアの様な人らしい。
コレハ!!!!なんか聞き覚えあるが、google chromeの曲だ。現時点で720万回再生。更に seapunk的なノイズ が入ってるw
当時、あまりに良く出来すぎているので、動画で表現されているような、ソーシャルクリエーション(言い方悪いがアマチュア)側の人ではなく、プロの人が作った楽曲だと思ってスルーしていたのだったw
なんとなくPERFUMEのトライアングル(2009)の雰囲気に近い歌詞で、中田ヤスタカのトラックに近い要素もあるし、今更ながら超好みであるw
これなんかかなりエレクトロニカだし!!!・・・やはり音楽には目玉が付きものだなw
この音・動画に近い印象持ったな。
No Juiceの神秘性
ここまで見てくると、かなり初音ミクそのものにも心を惹かれ初めてきたw ・・・なんとなく “No Juiceの神秘性” というワードを思いついた。
女性声優やアイドルが男性との噂になると、ファンがCD・DVDを破壊しまくる様な現象 がたまに起きるがw AKBの歌詞みたいな “処女性” や “アイドルうんこしない説” みたいな、汁っ気を感じさせない偶像崇拝に近いもんがある んだな~と思う。
偶像は歌いもしないし踊りもしない。睡眠時間との葛藤とか、裏側の苦悩を見せずに元気よく振る舞ってくれる事も無いw 声優やアイドルはやはり生身の人間であるから、適度な不完全さの葛藤と偶像の完全性をバランス良く得られるものなんだろうな~。
その点、初音ミクは、生身ではないのでw 完全に汁っ気が無いw そして、どんな曲でも歌ってくれるし、踊ってもくれる。そして 絶対に男性スキャンダルが無い。
アイドルでは歌ってくれない、こんな曲もOKだ。
同じツールだから競争心が加速する☆
そして、ボカロ楽曲を作る上では、”調教” と言われる、より自然に歌わせるテクニックがあるらしい。作っている人からすれば、レッスンから付きっきりで、女の子をプロデュースしている様なもんなので、そら楽しいだろうな~。完璧なアイコンなんだろうな。
それぞれがそんな快楽を得ているので、他の人のプロデュースも気になるだろう。
- 「オレの女とどんなプレイしてやがるんだコラ!」
↓
「うわ~。オレとのプレイより気持ちよくなってやがるじゃないか!」
or
「ぷっ・・・オレの方が上手いなw」
ってな、競争心・自尊心担保の仕組みが上手く回るのが、ボカロ文化のコアだろう。曲を作らない人からみても、あらゆるプレイを鑑賞して様々な魅力に気付けるのが、旨みなんだろうなぁ。
トラディショナルクラブとの親和性
トラディショナルなテクノ趣向が強い自分 (テクノ原理主義) としては、初音ミクとかって正直ちょっと馬鹿にしていた所があったのは事実だが、この段階でやっと、その魅力に気付けた気がする。
- ・初期衝動を形に出来るツール
・ニコ動等にライバルが居る
・人型なのでアイコン化する要素がある。
こんな要素を抽出出来るが、自分が知っているクラブとほぼ同じだw
今のクラブもこの要素はあると思うが、唯一違う点は、”テクノロジー” かな?
クラブシーンはボカロシーンに負けてる
もちろん、クラブ的な文脈ではソフトウェアが進化しているし、MAXとか極端なモノ (正確にはクラブ文脈ではないが) もあるがw KZ(livetune)のlivetuneとは、ABLETON LIVEとAUTO TUNEからきているらしいので、ボカロシーンもクラブシーンもテクノロジーは同等な上に、VOCALOIDというテクノロジーがボカロシーンはある。
クラブ側は完全にテクノロジーでボカロ側に足りてないと言わざるを得ないような・・・。更にボカロ側の “調教” に個性が出る点もかなりクラブ・テクノ的な旨みで、ある種ケーブルで個性を出すみたいなのに近いと思う。
結局 “出音の好み” ではあるんだけどもw その背景・取っ掛かりとしては、完全にボカロシーンの方が、クラブ・テクノらしいと思わざるを得ないな・・・。
人によってはサンプラーよりも革命的なのがボカロかもしれない。
クラブは現在進行系じゃないのが増え過ぎ
クラブ側は 復活イベントなんてやってる場合じゃない と強烈に思うな。もう復活もリバイバルすらも求められもしない状況になってしまっている・・・。
こんな状況では、AZZLOとしては、「クラブ離れて良かった♪ 有名ボカロPに曲作ってもらえるし!」 なんだよな・・・w
多くのモチベーションが向かう場が “シーン” とも言える
WEBが普及したから、WEBで扱い易い初音ミクが流行ったんではない側面があると言える。
KZ(livetune)さんの音を聞けば、彼がクラブ側の人としてクラブ文化の更新が出来た可能性が有り得ると思えるが、ボカロ側初のクリエーターと少なくても今はなっている。
※ご本人は、”ボカロP” という言葉が生まれる前からボーカロイドを活用して楽曲発表をしていたので、ボカロP扱いされるのは好みではないとの事。実際 “KZP” という名前ではない点からも分かる。
この対比は既にナンセンスではある…
まぁ、現実的には、クラブ側・ボカロ側とかいう区切りが既にナンセンス だとは思うが、未来を見て金が無いのは良いが、金が無い上に懐古主義は最低だと思うのが既存クラブ側に思う事だな。
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